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スモールボール(''Small ball'')は、野球における戦略の一つである。機動力や小技(バントなど)を特に重視する。スモール・ベースボール(''Small Baseball'')とも呼ばれる。対語は、ビッグボール。MLBのロサンゼルス・ドジャースの名スカウト、アル・キャンパニスが『ドジャースの戦法』を著して定型化した。かつてはドジャース戦法と呼ばれ、スモールボールと言われるようになったのはごく最近のことである。 == 概要 == 攻撃面においては、長打力(本塁打)に依存せず、出塁した走者を犠打、ヒットエンドラン、機動力(盗塁)で確実に次の塁へ進め、安打や犠牲フライで本塁へ生還させ、確実に1点を取ることを理想とする。スモールボールの思想の根幹を担うのが“アウトの生産性”という概念である。スモールボールでは、アウトには生産的なものと非生産的なものの2種類があると考える。生産的アウト(Productive Outs)とは、犠打や進塁打、犠牲フライなど走者を次の塁に進めたり得点をしたアウトのことである。スモールボールでは、いかに生産的なアウトを多くするかを重要視する。これは選手の査定にも反映される。 プロ野球においてスモールボール戦略を採用した場合は、比較的年俸の高騰しやすい長打力の高い打者をたくさん抱え込む必要がないため予算は抑制できるが、長打力が低いため、大量得点は期待できない。セイバーメトリクスによる統計学上の観点から見て、無死一塁から犠打で一死二塁にした場合、一点が入る確率は高まるが、2点以上得点できる確率は下がりるため、確実に一点を稼ぐこと(アウトの部分的生産性)に執着して、総獲得点を統計的に下げ、ひいては勝率を下げているとの指摘が存在する。 よって打線に乏しい一方で守備面においては少ない得点を守りきる高い守備力や投手力があるチームに適する戦略であると言える。また、反対に、投手力および守備力に難があるチームでは逆効果となる。しかし、試合後半で同点や接戦である場合には確実に点を取りに行く場合に非常に効果的な戦術である。上記の理由から、予算規模の小さいチームや本塁打の出にくい球場を本拠地とするチームで好んで採用されるだけでなく、試合終盤にはよく採用される戦術である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スモールボール」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Small ball 」があります。 スポンサード リンク
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