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スラー酒 : ミニ英和和英辞書
スラー酒[すらーしゅ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [さけ]
 【名詞】 1. alcohol 2. sake 

スラー酒 : ウィキペディア日本語版
スラー酒[すらーしゅ]
スラー酒(スラーしゅ、Surā)は、インド神話における酩酊飲料の1種で、悪性の酔いをもたらすとされる。乳海攪拌のさいに女神スラーデーヴィー(ヴァルナ神の妃ヴァールニー)が持って現れたとされるが、現実的には糖蜜、米粉、蜜(マドゥ。マドゥーカ花とも)で作られた3種類があるという。
スラー酒はラージャスーヤ祭で重要な役割を持ち、ソーマに匹敵する効能を持つともいわれる。しかし『リグ・ヴェーダ』では飲み方を誤ると飲んだ者を悩ませるとし、神話でもしばしば敵を悪酔いさせて罠に陥れる策略にスラー酒が用いられることがある。
マヌ法典』によるとスラー酒はヤクシャラークシャサピシャーチャの飲み物であり、スラー酒を飲むと歯黒病にかかるという。さらにスラー酒を飲むこと(スラーパーナ)は5つの大罪の1つに数えられ、3カースト(特にバラモン)が飲むことを禁じており、誤って飲んだ場合の贖罪の方法も規定されてある。
インド神話によるとインドラヴリトラ殺しには多くバリエーションがあるが、その中にはインドラがスラー酒を策略に用いた話がある。すなわち最初インドラはヴリトラと協定を結んだが、アプサラスラムバーを送り込んで誘惑させ、スラー酒を飲ませようとした。ヴリトラはバラモンはスラー酒を飲むことが禁じられていることを知っていたが、断り切れずに飲んでしまい、気を失った隙にインドラによって倒されてしまった。
しかしインドラがナムチと協定を結んだときは、逆にインドラがスラー酒を飲まされて、あらゆる力を喪失するが、アシュヴィン双神と女神サラスヴァティーの働きによって回復し、ナムチを殺すことができたという。
== 参考文献 ==

*『サンスクリット原典訳 マヌ法典』渡瀬信之訳、中公文庫(1991年)
*菅沼晃編『インド神話伝説辞典』東京堂出版(1985年)



抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「スラー酒」の詳細全文を読む




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