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Slater determinant =========================== ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana) ・ 行 : [くだり, ぎょう] 【名詞】 1. (1) line 2. row 3. (2) verse ・ 行列 : [ぎょうれつ] 1. (n,vs,n) (1) line 2. procession 3. (2) (gen) (math) matrix ・ 行列式 : [ぎょうれつしき] (n) determinant ・ 列 : [れつ] 【名詞】 1. queue 2. line 3. row ・ 式 : [しき] 1. (n,n-suf) (1) equation 2. formula 3. expression 4. (2) ceremony 5. (3) style
スレイター行列式(スレイターぎょうれつしき、)とは、フェルミ粒子からなる多粒子系の状態を記述する波動関数を表すときに使われる行列式である。その名はジョン・クラーク・スレイターに因む。 量子論では複数の同種粒子は原理的に区別できない(エンタングルしている)。よって複数の同種粒子を含む系の状態ベクトルは一定の対称性を持つものに限られる。その対称性は、任意の2個の粒子を入れ替えることに対して、ボーズ粒子では対称性をもつ波動関数、フェルミ粒子では反対称性をもつ波動関数という、少し不自然にも見える形で現れる。この不自然さは、個々の粒子に別々の「位置」を割り当てるのは粒子が区別できることが大前提であるのに、区別ができない粒子にそれをやってしまったことによる。 スレイター行列式は、複数のフェルミ粒子系の波動関数が持っている反対称性と同じ性質を持っている。またスレイター行列式の線形結合も反対称性を満たす。よって多電子系などを表すときに、スレイター行列式は便利なのでよく用いられる。 ==フェルミ粒子の性質とスレイター行列式== 同種の複数のフェルミ粒子からなる系の波動関数が満たすべき性質は次の3つである。 #任意の2つの粒子の位置のラベルを交換すると符号が逆になる。 #任意の2つの粒子が同じ座標を持つと0になる。(パウリの排他原理) #全ての粒子は区別できない。 これは行列式の以下の性質と良く似ている。 #任意の2つの行、または列を交換すると符号が逆になる。 #任意の2つの行、または列が同じ時は0になる。 #全ての置換パターンが考慮される。 よって複数のフェルミ粒子から成る系の波動関数を表すときに、行列式を用いると便利であることが分かる。 実際、上記のスレイター行列式を見ると分かるように、フェルミ粒子の波動関数の性質を全て満たしていることが分かる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スレイター行列式」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Slater determinant 」があります。 スポンサード リンク
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