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スワイダー : ウィキペディア日本語版
スワイダー[ちょうおん]


スワイダー(スウェイダー、As Suwayda、Sweida、 アラビア語: السويداء)は、シリア(シリア・アラブ共和国)南西部の都市でスワイダー県の県都。ヨルダン国境に近い内陸の街で、住民の多くはドゥルーズ派を信仰している。スワイダー県はシリアで最も南にある県で、南をヨルダンに、西はダルアー県(ダラー県、Daraa)に、北と東はダマスカス郊外県に接している。
人口は2002年現在でおよそ87,000人と見積もられている。主な宗教はドゥルーズ派だが、少数派の中では正教会が多い。
== 歴史 ==
街はナバテア王国により建設されスアダ(Suada)の名で呼ばれた。149年ローマ帝国は街をディオニシアス(Dionysias)と改名した。ナバテアはすでにローマに破れ南に退き、ナバテアの文化的影響も翳り、コイレ・シリア(Coele-Syria、シリア地方南部一帯の名称)のヘレニズム化が進んでいたことが背景にある。
スワイダー付近は古くからブドウ園が広がりワイン生産で名高かったことから、街の名もワインの神ディオニューソスの名にちなむものになった。コンモドゥス帝の時代(180年から185年)には都市(civitas)としての権利を得た。ディオニューソスはナバテア時代にデュシャラ神(Dushara)を祭っていたのと同じ神殿で祭られたが、ギリシャの神と地元の神の信仰を結びつけることはヘレニズム文化の時代のシリアでは良くあることであった。
ディオニシアスという名前は東ローマ帝国の時代にも使われた。キリスト教系アラブ人のガッサーン朝の影響下におかれた時代、ディオニシアスはボスラ属司教の教区であった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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