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スーパー抗原(英:Superantigens)(略称:SAg)はT細胞を非特異的に多数活性化させ、多量のサイトカインを放出させる抗原である。スーパー抗原は病原性の微生物(細菌の他、ウイルスやマイコプラズマも含む)によって産生され〔、微生物側にとって免疫系に対する防御として働く〔。 通常の抗体に反応するT細胞の割合は全体の0.001~0.0001%に過ぎないが、スーパー抗原は最大20%ものT細胞を活性化する。 さらに言うと、CD3やCD28に対する抗体は強力なスーパー抗原として働き100%のT細胞を活性化しうる。 不特定多数のT細胞が活性化されてしまうと、スーパー抗原のエピトープを認識する特定の免疫反応にとどまらない強力な免疫反応が起きてしまうので、特定の抗原に高い特異性を示す適応免疫の仕組みを根底から打ち崩してしまう。 さらに深刻なことに、多くのT細胞が活性化されるとその分多くのサイトカインが放出される。こうしたサイトカインの中で病態に大きく影響を及ぼすのはTNF-αである。 TNF-αは、炎症反応において特に重要な役割を担っており、通常の状況下では局所的に分泌され病原体を排除するのに役立っている。 しかしながら、TNF-αが大量に分泌され全身に広がると、ショックや多臓器不全のような命にかかわるような症状引き起こす。 == スーパー抗原の種類 == 細菌が外毒素として産生するスーパー抗原の場合、T細胞の強力な活性化を防いでいる 。 最も典型的なスーパー抗原を作り出す細菌は、黄色ブドウ球菌と化膿レンサ球菌である。 これらの細菌は20種類以上の異なるスーパー抗原を産生する。 スーパー抗原をコードする遺伝子はそのほとんどがプラスミドや病原遺伝子群の移動性の細菌遺伝子の比較的近くに位置している〔。スーパー抗原を産生する細菌の大部分でエンテロトキシンの遺伝子群として知られているオペロンがよくみられる〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スーパー抗原」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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