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サイドは、アニメ作品群『ガンダムシリーズ』のうち、宇宙世紀を舞台にした作品で用いられる架空の宙域名である。宇宙での一部の宙域名の接頭語で、後ろに番号を付ける事でスペースコロニーの集合体を指している。 == 概要 == 各サイドは、地球と月の各ラグランジュポイントを中心とした楕円に近い軌道に設置されており〔『機動戦士ガンダム 公式百科事典 GUNDAM OFFICIALS』429頁。〕、建造順に番号が振られている。初期設定では地球を挟んだ反対側の月軌道上に配置されたルナツー側のラグランジュポイントを含めた6点に1サイドずつが配置されていたが〔『機動戦士ガンダム記録全集 1』より〕、現在ではルナツーはサイド7と共にL3点付近に配置され、その他のサイドも月とのラグランジュポイントに存在する設定となっている。『機動戦士ガンダム』とそれ以降の作品では一部のサイドの場所と番号がずれているが、それは一年戦争後のコロニー再生計画の結果によるものとされている〔『機動戦士ガンダム 公式百科事典 GUNDAM OFFICIALS』295-297頁。〕。 作品にもよるが、1つのサイドで1億〜20億人程度の人口を持つとされる。また劇場版『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙篇』では、サイド3の総人口が1億5000万人と語られている。しかし、ラポート社の『機動戦士ガンダム 宇宙世紀vol.1 歴史編』などの設定資料では、1つのサイドで10億人、サイド3, 5のみ20億人とする説が取られている。 漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、1つのサイドで1億2000万人前後の人口とされている。このためか本作では地球環境の悪化に歯止めが掛からず、地球上に大量の難民が発生している。 なお、『機動戦士ガンダム』の総監督・富野喜幸(現・富野由悠季)が放映4ヶ月前に纏め上げた「機動戦士ガンダム設定書」によると、スペースコロニーは「全長32キロ、直径6キロの円筒の中に3600万人を収容する人工の宇宙植民地」で、「その一台を一バンチ」と呼称し、「1サイドは36〜40バンチ、1バンチ3600万人として、1サイドに13億人移住」とされている〔『機動戦士ガンダム展 THE ART OF GUNDUM』 16頁〕。 漫画『機動戦士ガンダム ギレン暗殺計画』では、サイド3の居住用コロニーが約40基、1基当りの収容人口を約1,000万人としているが、一年戦争時は出兵・疎開により人口は3分の1以下に減少した結果、戦争末期の12月の総人口は1億5000万人になっているとされている。その他のサイドについてはいくつのコロニーがあるのかは不明。 サイド全体についている愛称の語源については、関連書籍に記述がまったくなく、不詳である。この愛称は「機動戦士ガンダム設定書」で既に使用されており、サイド7のみ草案及び設定書で使用されていた「トア」から「ノア」に変更されている〔『機動戦士ガンダム展 THE ART OF GUNDUM』 14、16頁〕。 宇宙における生活拠点はサイドや月以外にも、独自の軌道を取るコロニーや宇宙要塞等が存在している。また、ラグランジュポイント付近にはしばしば戦乱で破壊されたコロニーの残骸などのスペースデブリが集積して暗礁宙域が形成され、反地球連邦勢力の拠点となることもあった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「サイド」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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