|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。
セイヨウシミ(西洋紙魚 ''Lepisma saccharina'')は、シミ目(または総尾目 Thysanura)シミ亜目シミ科に属する昆虫である。その名前が示すように本来はヨーロッパ原産とされるが、人間や物の移動に伴って世界中に広がった。日本でも人家を中心に生息し、在来種であるヤマトシミよりも多く見られる場合もある。 行動は敏捷で、光を避ける性質(負の走光性)がある。英語では「銀の魚 (silverfish)」と呼ぶが、これはその体形や、光沢のある“鱗”をまとった様子、魚が泳ぐような走り方などに由来し、「紙魚」というのと同じ発想である。一方、種小名の''saccharina''は、「砂糖」を意味するギリシア語 saccharon からの命名で、本種が砂糖や澱粉食品など、炭水化物のあるところに住んでいることから名付けられた。この類は昆虫の中でも原始的なグループで、3億年前から存在している。 == 形態 == 体は細長く小さなエビのような形をしており、上下にやや平たい。全体としては他の昆虫同様、頭、胸(前胸・中胸・後胸の3節)、腹(10節)の3つの部分からなる。一見してよく目立つのは後端にある3本の尻尾で、中央のものを尾糸(びし)、左右の2本を尾毛(びもう)と呼ぶ。これらの尻尾を除いた体長はおよそ1cmである。頭部前端にある触角は細長い糸状を呈する。頭部下面の口の近くには、小腮鬚と呼ばれる太いヒゲ状のものがある。 一番前の四角い小さい節が頭部である。眼は頭部の両側に複眼があるだけで、一見姿の似ているイシノミ類にあるような単眼はもっていない。胸部は頭部よりずっと幅広く、前・中・後胸には他の昆虫と同様にそれぞれ1対ずつ、全部で3対の脚が付いている。腹部は10節に分かれており、背面の各節後縁には少数の短い剛毛がある(在来種のヤマトシミでは、この剛毛の数が多く、部分的に櫛状に並んで生える)。 体表の金属光沢は銀色の鱗粉によるが、この鱗粉は三回目の脱皮の後で初めて出現する。鱗粉は落ち易く、人の指などで摘まれそうになっても、鱗粉を落としながらスルリと逃げることができる。本種も含めシミ目の昆虫はすべて翅をもたないが、これは退化したのではなく、翅が進化する以前の形態をとどめているのである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「セイヨウシミ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|