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セシル・ローズ : ミニ英和和英辞書
セシル・ローズ[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

ローズ : [ろーず]
 【名詞】 1. rose 2. (n) rose
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

セシル・ローズ : ウィキペディア日本語版
セシル・ローズ[ちょうおん]

セシル・ジョン・ローズ(Cecil John Rhodes、1853年7月5日 - 1902年3月26日)は、イギリス政治家
==「アフリカのナポレオン」と呼ばれた男==
ローズは地主出身の牧師の子に生まれたが、生まれつきの病弱を心配した父は、気候のよい南アフリカに行っているローズの兄のもとに彼を送った。健康を取り戻したローズは、兄とともにキンバリー坑夫としてつるはしを振るった。
彼はダイアモンドを掘り当てて作った資金で、ダイアモンドの採掘権への投機を行ったり、採掘場への揚水ポンプの貸し出しで儲け、ロンドンユダヤ人財閥ロスチャイルド融資もとりつけて、1880年デ・ビアス鉱業会社を設立した。この会社は、ほぼ全キンバリーのダイアモンド鉱山をその支配下に置き、全世界のダイアモンド産額の9割を独占するに至った。彼はデ・ビアス鉱業会社を通じてトランスヴァール共和国の産金業にも進出して、世界最大の産金王にのし上がるとともに、南アフリカの鉄道電信新聞業をもその支配下に入れるまでになった。
ローズはこの経済力をバックに政界へも進出し、1880年ケープ植民地議会の議員、1884年にケープ植民地政府の財務相になり、90年には遂に首相にまで上り詰めた。この間彼は、ンデベレ人首長に武器弾薬を提供し、それと引き換えに鉱山の利権を獲得したり、1889年、イギリス本国政府の要人を買収して、征服地に対する警察権統治権をもつイギリス南アフリカ会社設立の特許を獲得したりしている。1894年、ローズはこの会社を盾に、遠征軍をンデベレ人やショナ人の居住区に派遣して、イギリス本国の4倍半にも相当する広大な土地を奪って南アフリカ会社の統治下に置いた。会社はこの地を、征服者ローズの名にちなんでローデシアと命名した。
ローズは首相として数々の政策を行ったが、それらは全て、大英帝国の下に南アフリカに広大な統一された植民地、南アフリカ連邦を建設することを意図して行われたものであった。彼はまた、ケープカイロ間を電信と鉄道で結ぶ計画(いわゆる3C政策の一環)を推進した。ローズはまさに南アフリカの政治経済の実権を一手に握り、その威風は帝王を思わせ「アフリカナポレオン」と呼ばれた。
「神は世界地図が、より多くイギリス領に塗られる事を望んでおられる。できることなら私は、夜空に浮かぶ星さえも併合したい」と著書のなかで豪語した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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