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セチリスタット(Cetilistat、商品名:オブリーン、開発コード:ATL-962)は肥満症治療薬の一つである。オルリスタットと同様に、膵臓から分泌される酵素であるリパーゼを阻害し、消化管内でトリアシルグリセロールが分解される事を防ぐ。酵素が働かない事で、トリグリセリドは加水分解されず、遊離脂肪酸の吸収が抑えられ、未消化のまま排泄される。 他の脂質吸収抑制剤と同様に脂溶性ビタミンの吸収を阻害するので、ビタミン剤の服用が必要であると思われる。 セチリスタットは日本で臨床試験が実施され、2012年10月に承認申請され、2013年9月に承認された。然し、2015年3月時点では未だ薬価収載されていない(参考 )。 臨床試験では、セチリスタットはオルリスタットと同様の体重減少作用を示し、副作用(脂肪便、下痢、便失禁、頻回排便、放屁)も同様であった。肝障害の有無・頻度・程度は不明である。その一方第II相臨床試験で、セチリスタットはオルリスタットよりも体重減少量が有意に多く、忍容性もより高かったとの結果も有る。第III相偽薬対照比較臨床試験の結果、セチリスタットは有意に体重を減少させただけでなく、内臓脂肪面積減少、HbA1c低下、LDLコレステロール低下についても有意差を以って有効性を示している。 Norgina BV社が日本を除く世界でのセチリスタット開発の権利を持っている〔Norgine acquires cetilistat 〕。 ==関連項目== * 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「セチリスタット」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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