|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ プローブ : [ぷろーぶ] (n) probe, (n) probe ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
有鱗目(ゆうりんもく, Squamata)は、爬虫綱の目の一つでトカゲ類・ヘビ類を含むグループ。 現生する4目の中では最大のグループで総勢7000種以上であり(1目だけで哺乳類全体の種数よりかなり多い)、この1目だけで現生爬虫類の全種数の95%以上を占める。頭蓋骨の側頭弓が消失、総排出腔は体軸に直角に開き、半陰茎を持つ、などを特徴とする(詳細は後述)。 有鱗目はトカゲ目とも呼ばれることがある。ただし、トカゲ目という呼称は、有鱗目の1亜目であるトカゲ亜目が目であると認識されるときのSauriaに対する訳語としても使われる。「トカゲ目」と単に言うとき、"Squamata"と"Sauria"の指す対象は異なっているので用法には注意が必要である。本稿では「トカゲ目」はSauriaに、「有鱗目」はSquamataに対する語として説明を続ける。 == 分類 == 有鱗目は双弓亜綱鱗竜形下綱に属し、同じく鱗竜形下綱のムカシトカゲ目(喙頭目)とは姉妹群をなす。有鱗目は歴史的にトカゲ亜目とヘビ亜目に分けられてきた。しかし最近では、ミミズトカゲを独自の亜目として独立させ、3亜目とするのが一般的である。ただし、かつてはミミズトカゲでなくメクラヘビの仲間を第3の亜目として独立させることもあった。現生の分類は以下の通り。以下の分類群名・種数は疋田努「爬虫類の進化」による。 ;トカゲ亜目 Lacertilia Owen, 1842:20もの科とおよそ4500以上の種を含む爬虫類中最大のグループ。有鱗目の祖先的グループであり、他の2亜目はトカゲ亜目から進化した。全長3mを超す肉食性のコモドオオトカゲなどもいるが、基本的には小型の虫食性動物が多い。ミミズトカゲを亜目として分けない場合は、トカゲ亜目の下に多数存在する下目の一つとして分類される。詳細はトカゲを参照。 * ヤモリ下目 Gekkota * トカゲモドキ科 Eublepharidae * ヤモリ科 Gekkonidae * ヒレアシトカゲ科 Pygopodidae * イグアナ下目 Iguania * イグアナ科 Iguanindae * アガマ科 Agamidae * カメレオン科 Chamaeleonidae * トカゲ下目(スキンク下目) Scinomorpha * テグートカゲ科 Teiidae * ピグミーテグー科 Gymnophthalmidae * カナヘビ科 Lacertidae * トカゲ科 Scincidae * フタアシトカゲ科 Dibamidae * ヨルトカゲ科 Xantusiidae * ヨロイトカゲ科 Cordylidae * プレートトカゲ科 Gerrhosauridae * オオトカゲ下目 Platynota * アシナシトカゲ科 Anguidae * ギンイロアシナシトカゲ科 Anniellidae * コブトカゲ科 Xenosauridae * ドクトカゲ科 Helodermatidae * ミミナシトカゲ科 Lanthanotidae * オオトカゲ科 Varanidae ;ヘビ亜目 Serpentes Linnaeus, 1758:捕食者として特化して成功を収めたグループ。トカゲ亜目ほど多くないとはいえ、それでも17科約3000種という種数はその成功の度合いを物語っている。ヘビ亜目には2つの下目があり、メクラヘビ類を含むメクラヘビ下目と、それ以外の全てのヘビ類を含む真蛇下目に大きく分けられる。トカゲには雑食性・草食性のものもいるが、ヘビ類は完全な肉食動物である。トカゲ亜目のどの仲間から分化したかはいまだに議論が絶えないが、オオトカゲ下目はその有力候補の一つ。詳細はヘビを参照。 * メクラヘビ下目 Scolecophida * メクラヘビ科 Typhlopidae * カワリメクラヘビ科 Anomalepidae * ホソメクラヘビ科 Leptotyphlopidae * 真蛇下目 Alethinophida * サンゴパイプヘビ科 Aniliidae * ミミズサンゴヘビ科 Anomochilidae * ミジカオヘビ科 Uropeltidae * パイプヘビ科 Cylindrophiidae * サンビームヘビ科 Xenopeltidae * メキシコパイソン科 Loxocemidae * ボア科 Boidae * ボアモドキ科 Bolyeriidae * ドワーフボア科 Tropidophiidae * ヤスリミズヘビ科 Acrochordidae * ナミヘビ科 Colubridae * コブラ科 Elapidae * クサリヘビ科 Viperidae * モールパイパー科 Atractaspididae ;ミミズトカゲ亜目 Amphisbaenia Gray, 1844:4科158種を含む。トカゲ亜目・ヘビ亜目が広く分布しているのに対し、南米・アフリカとその周辺地域にのみ分布するゴンドワナ型分布を示す。地中生活に適応し、四肢を失って環節を発達させたミミズのような外見を持つため、ミミズトカゲの名を持つ。ただし、フタアシミミズトカゲ科の仲間はまだ前脚を保持している。地中の掘削は前脚を持つ物でも頭部を用いて行われる。移動は環節を伸縮させて行われるため、多くのヘビとは異なり後進も可能である。亜目名の学名である"Amphisbaenia"は「両方に進む」という意味である。詳細はミミズトカゲを参照。 * ミミズトカゲ科 Amphisbaenidae * フロリダミミズトカゲ科 Rhineuridae * フタアシミミズトカゲ科 Bipedidae * フトミミズトカゲ科 Trogonophidae 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「有鱗目 (爬虫類)」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Squamata 」があります。 スポンサード リンク
|