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セツ・スズキ(1953年生)は、茨城県八千代町在住の、日本の彫刻家。日本美術家連盟会員。 == 経歴・人物 == セツ・スズキの彫刻家の概念は、通常のそれではなく、もっと大きな視野を含めたものである。「彫刻家とは、世界の事物を、モノのみに囚われるのでなく、広く社会のコトをも視界に入れ、思考し(彫り)、分析し(刻み)、再構成する(くっつける)者のことです」とコンセプトで述べているように、あらゆるモノ、コトが彫刻となりうるという表現の可能性を表明している。ちなみにこのようなソーシャル・スカルプチャー(社会彫刻)の概念は、ドイツの現代美術家ヨーゼフ・ボイスに淵源があるかもしれないが、スズキは、ボイスの意図を十分理解しつつも、彼の従来の彫刻家像への挑発に応戦する形で、レデイ・メイドをあえて使わず、すべてスズキのハンドメイドによる、より困難な制作とプロジェクトに挑戦し続けている。それは、コンセプチャルな現代美術作家が往々にして陥りやすい芸術内芸術の自家中毒というニヒリズムを回避する有効な手法なのかもしれない。 ・作品移設問題 ・ 1990年、倉敷まちかどの彫刻展入選作"二人の関係? "が公共空間に設置されたさい、商店街にふさわしくないとのことで市長宛に陳情書が提出され、移転を余儀なくされた問題。それまで各地で町おこし的に展開されていたパブリック・アートの問題点を大きく浮かび上がらせ、芸術における、個と普遍(公共性)というテーマを大きく問うものとなった。後にスズキは、市民との公開による対話の場を要望したが、一切受け入れられることなく移転は強行された。(1994.3.29毎日新聞文化欄「批評と表現」より) この問題は、その後の彼の創作動機に一つのベクトルを持たせることになったことは、疑い無い。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「セツ・スズキ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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