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セトミノカサゴ
セトミノカサゴ(学名:''Parapterois heterura'')はフサカサゴ科に属する魚類で、アフリカ南岸から日本の沖、インドネシアに分布し、通常粒の細かい砂や泥などの柔らかい海底をもつ湾でみられる。水深40メートルから300メートルの水深において見つかる。ふつうほとんど体を動かさないで生活し、時として砂中に潜ることもある。本種は明るい色をした胸びれを見せつけることによって、捕食者を驚かしたり、獲物を追いつめたりする。この行動は他のミノカサゴにおいてもみられる。観賞魚として流通することもある〔。 == 形態 == セトミノカサゴは最大で全長38cmまで成長するが、ほとんどの標本はそれよりずっと小さく、成魚の全長はたいてい11cmほどである〔。本種の背鰭は9本の軟条と、13本の棘があり棘のそれぞれの先端はフィラメント状になっている。尻びれには2本の棘と7から8本の軟条がある。尾びれの両端の鰭条にもフィラメント状の伸長がある〔。棘には毒があり、刺されると危険である〔瀬能宏監修『日本の海水魚』 山と渓谷社、2008年、83頁 ISBN 4635070255〕。 セトミノカサゴは同属種の''Parapterois macrura''と外見がとてもよく似ている。この二種の違いはセトミノカサゴのみがふたつの後外鼻孔間のくぼみに鱗をもつことである(ただし、セトミノカサゴのインド西部、南アフリカ、モザンビークの沖でみられる個体群においては例外が認められ、これらは別種である可能性もある。)。また成魚において目の上端が、セトミノカサゴにおいては第一背鰭の鰭条の基底部よりも下部にあるが、''P.macrura''においては上部にあるという違いもある(未成魚においては、両種ともに下部にある可能性がある。)。このように、二種を区別するのは頭部の形状におけるささいな違いであり、鰭条や軟条、鰓篩の数や、頭部以外の形状においては大きな違いは無い〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「セトミノカサゴ」の詳細全文を読む
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