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セミトレーリングアーム式サスペンション () とは自動車の独立懸架方式のひとつで、スイングアームが車軸の前方に配置され、スイングアームのピボット軸が車両の進行方向に対して斜めに配置された形式である。 == 概要 == セミトレーリングアーム式サスペンションは車軸がスイングアームで位置決めされたスイングアーム式サスペンションの一種である。スイングアームは車体に2点で回転可能に支持されていて、その回転軸は車体中央に向かうほど後退する角度が付けられ、同時に水平に対して車体中央側が若干高くなる角度が付けられている。これにより、旋回時に外輪のサスペンションが縮んだ際にはキャンバー角がネガティブ方向に、トーがイン方向に変化する設定が可能となった。こうしたジオメトリ変化を利用して操縦安定性を高くできることから、FRレイアウトの車種にリヤサスペンションとして広く採用された〔。スイングアームの回転軸が進行方向に対して斜めに取り付けられている方式にはダイアゴナルリンクを用いたスイングアクスル式もあるが、この方式のスイングアーム回転軸は車両進行方向に対して45°の後退角を持っている。セミトレーリングアームはこれよりも少ない角度として旋回時の操縦安定性を改善している〔。 一方、スイングアームが支持される点は車軸よりも前方にあることから、旋回時の遠心力による横方向の荷重や制動時などによる後方への荷重が車輪にかかると、スイングアームを車両中央方向へ回転させるモーメントが発生する。スイングアームの軸はエラストマーなどの弾力性を持った材質を介して支持されているため、スイングアームの角度が変化して、車輪のトーはアウト方向に変化する〔。これによって車体のステアリング特性はオーバーステア気味になり、操縦安定性は悪化する。こうした応答を改善するためにセミトレーリングアーム式にはトーコントロールリンクと呼ばれる、トーアウト傾向を発生させる荷重を受け止めるためのリンクを追加した方式も現れた〔。これによってトーアウト傾向をある程度は抑えることはできたが、セミトレーリング式の構造では問題を避けることができないことから、マルチリンク式へと代わられた〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「セミトレーリングアーム」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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