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セリフォス島(、、)は、エーゲ海にあるギリシャの島。キクラデス諸島西部に位置し、キトノス島の南、シフノス島の北西にあたる。行政上はミロス県に所属する。面積75.207平方キロ、人口1420人(2011年国勢調査)。ピレウスから東南東へ約170キロ。 ギリシア神話では、「孫が汝を殺めるであろう」という神託を得た父アクリシオスが木箱に乗せて海に流した、ダナエーとペルセウスが漂着したのがセリフォス島である。ゴルゴーンのメドゥーサの首を取って島に戻ってきたペルセウスは、母ダナエーと力ずくで結婚しようとしていた、セリフォス王ポリュデクテースを罰として石に変えた。 古代には、鳴かないカエルの伝説で知られた〔Aelian, ''De natura animalium'' 3.37〕。帝政ローマはこの島を流刑地とした。1204年に、群島のひとつとしてヴェネツィア共和国領となった。19世紀後半には、鉄鉱石の採掘でささやかな好景気を呈した。鉱山が1960年代に閉山してからは、観光業と小規模な農業が島の基幹産業となっている。 == 古代遺跡 == セリフォス島の丘のうえの中心地、ホラにある中世の大理石の城壁は、かつてこの地に都があったことを示している。ホラの考古学博物館には、大理石彫刻などの偶然出土した遺物が展示されている(火曜から日曜開館)。 最も印象的な古代の造形物は、ホラからメガ・ホリオ近くのメガ・リヴァディに通じる道の、丘のすぐ東に建つ、高さ2mのヘレニズム時代の大理石の望楼「白い塔」と、その内部階段である。その修復に向けて、落ちた破片を調査する作業が2011年にはじまった。 南西端の巨石遺跡「キュクロプスの寝床」を含めて、島内にはそのほか、少なくとも4箇所に古代の望楼がある。ガネマとクタラスの奥地に位置する、いわゆる聖母の城は、双子の岩峰から下る山あいに、崩壊したから積みの遺構をさらす。その丘の南西で発見された白大理石や瓦の破片、陶器のかけらは、古代に聖域が存在したことを示すと考えられている〔Serifos Archaeological Collection, wall displays (June 2012)〕 。 ガラニ村の東に、大天使ミカエルとガブリエルをまつって1572年に完成した、要塞化されたタシアルホ修道院がある。青年期の1958年に入ったマカリオス氏が、2012年6月現在、唯一の修道士で、見事な献身をもって修道院を維持している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「セリフォス島」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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