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シュードモナス・メリアエ(''Pseudomonas meliae'')とは、センダン(''Melia azedarach'' Lin.)のこぶ病(センダンこぶ病)の原因となる、蛍光性のグラム陰性土壌細菌である〔。16S rRNA系統解析により、''P. meliae''は''Pseudomonas syringae''グループに分類されている〔。 ''P. meliae''はセンダンに特異的な病原菌であり、同じセンダン科のジュラン、マホガニー、オオバマホガニー、チャンチンを含む他の植物種に病原性を示さない。センダンこぶ病の原因となる遺伝子型の特徴はAeiniとTaghaviにより同定された〔。 == 特徴 == 発見者である大宜見朝栄が1977年に報告した''Pseudomonas meliae''の形態学的特長は以下である〔。 他のシュードモナス属同様、両端鈍円の好気性桿菌である。1-2本の単極鞭毛を有し、固有運動を示す。大きさは0.4-0.5×1.4-2.0μm(平均0.5×1.8μm)である。肉汁寒天培地上で乳白色のコロニーを形成する。完全合成培地上で生育させることができない。 生育至適温度は27度、生育最低温度は4度、最高温度は35度である。生育可能な最高食塩濃度は3%である。生育可能なpH範囲は6.0-8.0であり、至適pHは6.0-7.0である。 OF寒天培地を用いたフュー・レイフソンテスト〔では、ガスを産生せず、グルコースの分解形態が酸化的であることを示す。メチルレッドテストとVoges–Proskauerテスト、タバコ過敏感反応、馬鈴薯軟腐テストに陰性である。 炭水化物の分解能については、リボース、グルコース、マンノース、ガラクトース、サッカロース、フルクトース、グリセロール、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸の分解能を持つ。一方、キシロース、ラムノース、アラビノース、ラクトース、マルトース、セロビオース、メリビオース、トレハロース、デキストリン、グリコーゲン、デンプン、イヌリン、マンニトール、ソルビトール、イノシトール、アドニトール、ズルシトール、サリシン、酒石酸の分解能を持たない。 Tween 80の加水分解能を持つ。カタラーゼおよびオキシダーゼ活性を持つ。硝酸塩の還元活性、アルギニンおよびデンプンの加水分解活性、リジンの脱炭酸活性、尿素のアンモニア変換活性、マロン酸塩の代謝活性、フェニルアラニンの脱アミノ活性は持たない。レシチン、マーガリン、エスクリン、グルコン酸塩、チロシンの分解活性、硫化水素、インドール、レバン、キングAおよびB培地ならびに無タンパク培地(Uschinsky培地)における蛍光色素の産生は陰性である。Roger & Taylorのシアン化カリウムブイヨン培地で生育しない。牛乳の凝固及び消化活性、ゼラチンの液化活性を持たない。 培地にニコチン酸を20μg/mL添加すると生育が顕著に促進される。一方、ビオチン、パントテン酸、メチオニン、シスチンの添加により生育は促進されない。DおよびL-アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン、L-バリン、およびパントテン酸カルシウム、β-アラニンなどのアミノ酸を唯一の炭素源とすることができない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シュードモナス・メリアエ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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