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セントレイ : ウィキペディア日本語版
セントレイ

セントレイ』()は、日本のロックバンドサカナクションの楽曲。バンドのフロントマン山口一郎によって作詞作曲されたこの楽曲は、シングルとしてリリースされ、バンドにっとって本作は物理メディアでのリリースでは初の作品となった。2008年11月12日デジタル・ダウンロードとして各配信サイトににて配信リリースされた後に、12月10日ビクターエンタテインメントの傘下レーベル、BabeStar LabelよりCDシングルとしてリリースされた。楽曲のタイトルは、数字の“1000”(セン)と“0”(レイ)という意味を持っており、シングルの発売を記念としたライブツアー『SEN(千)LIVE』および『REI(零)LIVE』ではそれにちなんだ料金でのライブを行っている。ライブではシングルに収録された楽曲などがライブ・パフォーマンスされた。楽曲の音楽性は、ギター・ロックとエレクトロニカをメインとしており、曲中2度目のAメロのサウンドではダンス・ビートの要素が含まれている。付属するミュージック・ビデオは豊田京太郎が務めており、映像はバンドメンバー5人が出演している。楽曲は、音楽評論家により賛否両論評価されている。ロッキングオンの岡崎咲子は、ウェブ上で「バンド初のシングルで、サカナクションの景色が変わった。」とコメントしており、躍進だけではなく、ギターをはじめとした楽器での演奏などを肯定的に評価している一方、タワーレコードの音楽雑誌、『bounce』の山田邦子は、曲の「疾走感」を賞賛し、バンドがより標準的な「ギターロック」の歌を作成すると快適であったと指摘し、一部を否定している。
== 背景と制作 ==

「セントレイ」は、アルバム『シンシロ』の制作工程の上で出来た作品である。また、楽曲はアルバム中心になる曲として作曲された。また、アルバム『GO TO THE FUTURE』や『NIGHT FISHING』に収録された楽曲がポップ・ミュージックとして制作しようと作曲したものの、ポップ・ミュージックから遠ざかった楽曲が完成されたために、今作「セントレイ」ではエンターテイメント・ミュージックに重点を置き、一層の需要を目指し制作している。タイトルは、「1000(セン)と0(レイ)」、つまり「宇宙と自分」と、その「狭間」が繋がっていく軌跡という意味で名付けられた。そのため、楽曲へのアプローチに宇宙や『銀河鉄道999』といった観点を置いている〔。
最初はバンドのフロントマンである山口一郎は制作時、シングルに収録された楽曲の制作時、過去作とは異なるアプローチを取った。作詞作曲を行った後、彼は1曲ごとに、各メンバーにデモを作成するように依頼。編曲など、一緒に曲を制作した。その内、ベースの草刈愛美は「セントレイ」を担当〔。山口によって奏でられるセンチメンタルで切ないアコースティックギター一本で作曲した曲であった〔。依頼時に、山口が草刈に彼女があまり慣れないギター・ロックというジャンルで書くことをお題とした〔。しかし、草刈が書いてきたのはストレートなギター・ポップソングであったために、山口と草刈が再編曲をし、サカナクションらしさと山口の思い浮かべるイメージへと近づけ、最終的にはスタジオでのリハーサルを通し、現在の音楽性を持つ楽曲に編成された〔。また、草刈は編曲において唯一無二、山口とのミーティングの際にデモ音源を持ち込めたメンバーであり、持ち込めたメンバーとしては最も早いメンバーであった〔。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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