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ソッタ
ソッタは、韓国で行われている花札の遊戯である。おいちょかぶと同系のゲームであるが、特殊役が非常に多く、ポーカーに似た賭けのしかたをするのが特徴である。 ==概要==
朝鮮では日本の花札がはいってくる以前から、中国の牌九の牌と同じ構成の「コルペ(骨牌)」や、独特なスート構成を持つ「トゥジョン(闘牋)」(朝鮮語版記事)という紙牌があった。トゥジョンの由来は明らかでないが、18世紀以降流行していた80枚の細長いカードで、動物の名前のついた8つのスートがあり、各スートは1から9までと「将」の10のランクよりなっていた。トゥジョンでもっとも人気があった賭博はカードのランクの合計の1の位がもっとも大きいものが勝つというものであった〔Culin, Stewart (1895)『Korean games with notes on the corresponding games of China and Japan 』University of Pennsylvania. p.126〕。1900年ごろに花札が朝鮮に流入すると、これらのゲームは徐々に花札に駆逐されていった。 トゥジョンを使った「トッリョデギ(돌려대기)」〔金欑根(1926)『朝鮮賭博要覧 』p.16 では「チクテンイ」と呼んでいる。ただし役については記述されていない〕というゲームは、中国の牌九を使ったゲーム「闘牛」と似ており、5枚の手札から3枚を10の倍数にして捨て、のこり2枚でペアを作る(ペアがなければ2枚の合計の1の位を比較する)ゲームであった。これをそのまま花札で行うようにしたのが「トリジッコテン(도리짓고땡)」で、日本では「五枚株」と呼ばれている。ソッタはトリジッコテンに似ているが、より簡易化されており、役などに日本の同系のゲームである「おいちょかぶ」の影響がみられる。 「ソッタ(섯다)」という名前は賭けに出る時の「ソッタ(섰다、立った)」という掛け声に由来する〔『朝鮮語辞典』1993 小学館〕。 日本では「かちかち」(せった・じゅんじゅん・とっと等とも呼ぶ)という名前で同じ系統のゲームが行われている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ソッタ」の詳細全文を読む
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