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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana) ・ 島 : [しま] 【名詞】 1. island
ソドー島(ソドーとう、)は、ウィルバート・オードリー牧師の絵本シリーズ『汽車のえほん』およびその映像化作品『きかんしゃトーマス』の舞台である架空の島。アイリッシュ海上のマン島とイギリス本土カンブリア州のバロー=イン=ファーネスの間に存在するとされ、実在するウォルニー島を含んでいる。 後述の通り、ソドーの名は英国国教会に実在する「ソドー・アンド・マン教区」に由来する。ギリシャのロドス島()を逆から読んだものという説は誤り。 == 成立の過程 == 『汽車のえほん』シリーズが巻を重ねるにつれて、作者のオードリー牧師の許には設定の矛盾について質問する愛読者からの手紙が多数届くようになった。これらに答えるための矛盾のない設定を考えるうちに、牧師は体系的な架空の舞台設定を考案し始めた。 折しも教会の仕事でマン島を訪問したオードリー牧師は、その島を管轄する教区の名が「ソドー・アンド・マン教区」であることに気づいた。教区名からは、あたかもマン(島)と並んで「ソドー(島)」という土地が実在するようであるが、これに対応する特定の島や土地はない〔「ソドー・アンド・マン教区」の の起源は、「南の島」を意味するノルド語のサドレイヤル()あるいはサドレイス()である。中世にはマン島やヘブリディーズ諸島などの島々を指す呼称で、オークニー諸島・シェトランド諸島など「北の島」と対比されるものであった。1154年、マン島を含む「ソドー」の島々を管轄する「ソドー教区」が設立されるが、その後の変遷により教区の管轄はマン島地区のみとなった。この過程でかつての「ソドー」の意味も失われ、16世紀初頭には、「ソドー」がマン島そのものを指すものと考えられたり、マン島西岸ピールに所在する陸繋島(マン島の歴史的な中心地で、かつては王城が置かれ、現在も司教座聖堂がある)セント・パトリック島を指すものとみなされたりするようになった。マン島を管轄する教区の名は「ソドー教区」「マン教区」「ソドー・オア・マン教区」と揺らぎが生じたが、17世紀後半以降「ソドー・アンド・マン教区」となった。〕。オードリー牧師は、マン島とイギリス本土の間に位置する「ソドー」という名前を持つ架空の島こそが、物語のための完璧な舞台環境であると考えた〔物語上の設定では、ソドーの名は暗黒時代にノルマン人を撃退して島を守った英雄サドリアに由来するということになっている。〕。 オードリー牧師は、トーマスの支線の設定とそれを具現化した地図を1949年に、続いて島全体の体系的な設定とそれを具現化した地図を1950年に自らの手で制作し、1952年には親友のウィッカム司祭の協力を得て、島全体の彩色された立体地図を作成した。 その後も、司書を務める弟ジョージの手を借りて、歴史・地理学・言語・産業・地質学に及ぶ細かな設定が絶えず補強され続けた。1987年9月にはその集大成として ''The Island of Sodor: Its People, History and Railways''(『ソドー島 その住民・歴史・鉄道』、日本未邦訳)〔The Rev. W. Awdry (1987). ''The Island of Sodor: Its People, History and Railways'' Kaye & Ward. ISBN 0 434 92762 7. イギリスでも絶版となっている。古書価は高騰しており、日本円で10万円を超える事もある。〕が二人の共著として出版された。 テレビシリーズ化に際しては、小さな子供にも分かりやすいよう''The Island of Sodor: Its People, History and Railways'' の精密な設定は無視されており、完全な映像化はされてはいない。またエピソード上、意図的に改変された部分もある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ソドー島」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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