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ソフトリンク (Soft Link) とは、コンピュータのディスク上で扱うファイルやディレクトリを、本来の位置にファイルを残しつつそれとは別の場所に置いたり別名を付けてアクセスする手段である。複製とは違い、実体がないこと、ソフトリンクで開いたファイルへの操作が実物のファイルにも反映されること、ファイルサイズが小さいのが特徴。 実際には、各種OSによって名称も異なっており、それぞれ、 *Microsoft Windows - ショートカット *Mac OS - エイリアス *UNIX - シンボリックリンク *NTFSを搭載したWindows(Windows XP等) - ジャンクション と呼ばれるものがこれに相当する。なお、Mac OS Xではエイリアスに加えてシンボリックリンク、Windows Vista以降はジャンクションに加えてシンボリックリンクにも対応している。Windowsのジャンクションやシンボリックリンクは、リパースポイントと呼ばれる機能によって実現されている。仕様にも若干の違いが見られる。 ソフトリンクはリンク先のファイルを指し示しているだけの存在であるが、これへアクセスするとリンク先のファイルが操作される。つまり、ディスク内のある場所にあるファイルを、あたかも別の場所にもあるがごとく扱えるのである。これは、ファイルを整理した際に、ディレクトリの奥深くに埋もれてしまったファイルをデスクトップなど手近な場所からアクセスするのに便利になる。 ソフトリンクは、リンクを削除してもオリジナルは消滅しない。逆に、オリジナルを削除するとソフトリンクは無効なものになってしまう。 ==各OSでのソフトリンク== ===Windows=== Windowsのショートカットは、フォルダやファイルを指し示すという本来のソフトリンクの機能の他、コントロールパネルの設定項目などファイルでないものも指し示すことができるようになっている。なお、リンク先のファイルが移動された場合にはショートカットは追従できず、無効なリンクになる。 Windows 2000以降のDistributed Link Trackingサービスを有効にした環境では、ファイルにオブジェクトIDという一意なIDが振られ、Windowsドメイン内のNTFSボリューム上である限り、どこに移動しても確実に追跡できる。 Windows 2000で採用されたNTFS 3.0以降では、ファイルシステムにリパースポイントという機能が追加され、これによってジャンクションが、さらにWindows Vista以降ではシンボリックリンクが利用可能になった。ジャンクションはフォルダ(またはドライブ)へのソフトリンクであり、宛先が書かれたファイルに過ぎないショートカットとは異なり、コマンドラインからも実フォルダや実ドライブと同じ取り扱いが可能となる。シンボリックリンクはジャンクションをさらに発展させ、相対パスでのリンクやネットワークパスでのリンク作成も可能となっている(ただしディスクボリュームは除く。ファイルやフォルダに限られる)。Windows Vista以前はリパースポイントを扱うコマンドが標準で装備されていなかったが、Windows Vista以降は「mklink」コマンドによって作成可能となっている。 ショートカットファイルの拡張子はLNKであるが、MS-DOSプログラムへのショートカットは拡張子PIFの特別なファイル形式となる。またWindows 98以降ではショートカットを新規作成するウィザードでパスの代わりにURLを入力するとインターネット ショートカット(拡張子 URL)が作成される。 ジャンクションフォルダを他のフォルダに移動する操作を行うと、フォルダ内のデータがリンク元フォルダから移動されることになる。すなわち、ジャンクションフォルダ及びリンク元フォルダからはデータが移動(削除)され、入れ物としてのジャンクションフォルダ及びリンク元フォルダは空の状態で残る。 一方、シンボリックリンクフォルダを他のフォルダに移動する操作を行うと、リンク自体の移動となる。すなわち、シンボリックフォルダへのパスが変更されるのみで、シンボリックフォルダ及びリンク元フォルダには依然としてデータは存在したままとなる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ソフトリンク」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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