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ソホロ脂質 : ミニ英和和英辞書
ソホロ脂質[そほろししつ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [あぶら, やに]
 【名詞】 1. nicotine 2. resin 3. sleep in one's eyes (eye mucus)
脂質 : [ししつ]
 【名詞】 1. lipid 2. fats 3. adipose
: [しつ, たち]
 【名詞】 1. quality 2. nature (of person)

ソホロ脂質 : ウィキペディア日本語版
ソホロ脂質[そほろししつ]

ソホロ脂質 ()とは界面活性を有する糖脂質であり、ある種の非病原性酵母により産生される。ソホロ脂質についての初めての報告は1961年になされているが、環境問題への関心の高まりから1990年代より生分解性、低環境負荷などの特徴のため生体由来界面活性剤として注目を集めるようになった。
==構造と特性==
ソホロ脂質は微生物界面活性剤のうち糖脂質に属するもので、16または18炭素の脂肪酸と、グルコースがβ-1,2位で結合した二糖であるソホロースよりなる。末端、またはその隣接位が水酸化された脂肪酸がソホロースにβ-グリコシド結合している。この脂肪酸のカルボキシル基は、しばしば4' '位のヒドロキシ基と、まれに6'、または6' '位のヒドロキシ基とエステル化している(ラクトン型)。
脂肪酸は16、または18炭素からなり、不飽和結合を持つこともある。ソホロ脂質の物理化学的、および生物学的特性は培養上清中の酸型とラクトン型の比率により大きく影響される。一般的に、ラクトン型のほうが高い界面活性能と抗菌性を持つが、酸型は高い起泡性を持つ。アセチル基もソホロ脂質の親水性を低下させ、抗ウイルス性とサイトカイン刺激性を向上させる。
ソホロ脂質は''Candida apicola''、''Thodotorula bogoriensis''〔Van Bogaert, I. N. A.; Zhang, J.; Soetaert, W., Microbial synthesis of sophorolipids. Process Biochemistry 2011, 46 (4), 821-833〕、''Wickerhamiella domercqiae''〔Chen, J.; Song, X.; Zhang, H.; Qu, Y. B.; Miao, J. Y., Sophorolipid produced from the new yeast strain Wickerhamiella domercqiae induces apoptosis in H7402 human liver cancer cells. Applied Microbiology and Biotechnology 2006, 72 (1), 52-59.〕、''Starmerella bombicola''〔Kurtzman, C. P.; Price, N. P.; Ray, K. J.; Kuo, T. M., Production of sophorolipid biosurfactants by multiple strains of the Starmerella (Candida) bombicola yeast clade. FEMS Microbiol Lett 2010, 311 (2), 140-146.〕〔Parekh, V. J.; Pandit, A. B., Optimization of fermentative production of sophorolipid biosurfactant by ''starmerella bombicola NRRL Y-17069'' using response surface methodology. International Journal of Pharmacy and Biological Sciences 2011, 1 (3), 103-116〕などの非病原性酵母により産生される。
ソホロ脂質は多くの合成界面活性剤の臨界ミセル濃度より低濃度で、表面張力を29 mN/m、水/ヘキサデカンの界面張力を5 mN/mまで下げると報告されている〔Cooper, D. G.; Paddock, D. A., Production of a Biosurfactant from Torulopsis bombicola. Appl Environ Microbiol 1984, 47 (1), 173-176.〕。
また、抗菌性〔、抗ウイルス性〔、免疫調節能〔なども報告されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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