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ソルフィン・カルルセフニ・ソルザルソン〔またはソルフィンヌル・カルルスエヴニ(清水訳『赤毛のエイリークルのサガ』(2001)での表記)〕〔本記事では「-ル」(主格の-r語尾)を外した表記を使用する。〕(古ノルド語:, アイスランド語:, 英:Thorfinn Karlsefni Thortharson, 970年 - ?)は、アイスランドの探検者。1010年頃、約60人または160人の移民を率いてレイヴ・エイリークスソン〔レイヴル・エイリークスソン(清水訳『赤毛のエイリークルのサガ』(2001)での表記)〕が発見した新大陸ヴィンランドの航路をたどり、定住計画を企てたが数年のみで長続きはしなかった。綽名は「侠気(おとこぎ)のソルフィン」〔「侠気の」は、これは幸村誠の漫画『ヴィンランド・サガ』に掲載される意訳であるが、詳しくは以下、#綽名の節で述べる。英語での意訳や、アイスランド=英語辞書などの定義などの詳細を検証。〕。 ヴィンランドを目指した遠征は、5回試みられているが、赤毛のエイリークの子らであるレイヴ、ソルヴァルドに次ぐ3回目の試みをおこなったは到達できずに失敗し、その冬にグリーンランドにて病に倒れ死亡した。ソルステインの未亡人であると結婚したソルフィンは、ヴィンランド遠征への4回目の試みを率い、3回目の成功を果たすことになる。その後、レイヴの異母姉妹フレイディースが遠征したとされている。 ソルフィンとグズリーズ夫婦がヴィンランドに逗留中、2人の間にが生まれた。スノッリはアメリカ大陸で初めて生まれた欧州人の1人とされている。 ==経歴== ===サガ資料=== ソルフィンの生涯、その出自や家系、遠征や後日談などについては、『グリーンランド人のサガ』と『赤毛のエイリークのサガ』に記される(2編を総じて英語圏では「ヴィンランド・サガ(ズ)」と称す)。ところが、2編には内容的にかなりの食い違いがある〔ジョーンズ『ヴァイキングの歴史』(1987)〕。例えば『グリーンランド人』では、ソルフィンは男60人と女5人を率いてレイヴ・エイリークスソンや、その弟のが既に確立した航路をおおよそたどってヴィンランドへ向かったが〔谷口訳『グリーンランドのサガ』(1991)、130頁-; 〕、つごう3隻〔『赤毛のエイリーク』では、ソルフィンの(舅が買った船)、の船、ビャルニ・グリームオールヴスソンとソルハル・ガムラソンの船〕と160人のを率いて出立したことになっている〔清水訳『赤毛のエイリークルのサガ』(2001)、187-189頁。〕。 『グリーンランド人のサガ』によるこのときの航海の説明は簡略で、『赤毛のエイリークのサガ』の方がはるかに事細かであるが、これをそのまま信じることはできない。全体的な話は別項で述べられようが、ここでは『赤毛のエイリーク』における「改竄」の典型的なものをいくつか挙げるにとどめる。 まず、ソルフィン以前にヴィンランド到達を果たした探検団には、実はレイヴ・エイリークソンの他に、兄弟のがいた。このソルヴァルドは、現地で先住民スクレリングの矢傷を受けて命を落とし、ソルフィンの出発時にはすでに亡き人であった(これは『グリーンランド人』の記述どおり〔)。だが『赤毛のエイリーク』ではソルヴァルドの「死を遅らせて」〔ジョーンズ『ヴァイキングの歴史』(1987)、"the author of ''Eiríks Saga''.. having delayed Thorvald Eiriksson's voyage so that we now find him sailing in company with Karlsefni.."〕ソルフィンの遠征に同乗させ、その後、「一本脚」()なる摩訶不思議な敵に射かけられて最期を遂げる〔清水訳『赤毛のエイリークルのサガ』(2001)、197頁; 〕〔一本足はUniped等と英訳される。参照:スキアポデス。〕。 また、『赤毛のエイリークのサガ』では、ソルフィン・カルルセフニが、新天地の、、キャラルネス(竜骨岬)などを命名したとされているが、これは「『グリーンランド人のサガ』とは真っ向から相反し、確実に間違っている」と考察されている〔ジョーンズ『ヴァイキングの歴史』(1987)〕(前者2つはレイヴによる命名で、後者はソルヴァルドが破損した船の竜骨を碑として立てた場所である〔谷口訳『グリーンランドのサガ』(1991)、123頁-; ;原典:〕)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ソルフィン・ソルザルソン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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