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タイミンタチバナ ''Myrsine seguinii'' H.Lév. は、ヤブコウジ科の低木。実用的価値は低いが本州南部以南の海岸林の構成樹種としては重要な種である。 ==特徴== 常緑の低木から高木になる樹木〔以下、記載は種として佐竹他(1999)p.161-162〕。高さは10mに達する。若枝は無毛で暗い紫を帯びる。葉は革質で狭い倒卵形から線状長楕円形で先端は丸く、基部はすんなりと狭まる。葉柄は短くて2-13mm。 葉身は全体に毛が無くて滑らか、大きさは長さ5-12cm、時に19cmまで、幅は1-2.5cm、時に4cmまで。表面は深緑でつやがあり、裏面は中肋が盛り上がる。側脈は多数ある〔初島(1975)p.465〕が、表面からはほとんど見て取れない。縁は滑らかで鋸歯はない。 雌雄異株で、花は3-4月に咲く。花は前年の葉の基部から出て3-10個が束生、花柄は2-4mmと短い。花冠の先端は外に反り返る。花冠は白で外側は赤みを帯びる。雄花と雌花は概形では似ているが雄花では雌しべの柱頭が退化して、雌花では丸い雌しべに突き出した柱頭があるが雄しべの柄はほとんど退化する〔初島(1975)p.465〕〔北村・村田(1971)p.113〕。果実は球形で径5-7mmになり、黒く熟する。 日本でこの科に属するマンリョウやヤブコウジなどは花序がはっきりした柄を持ち、枝から伸びた柄の先に複数の果実を下げるものが多いが、この種では果実の柄が短く、まるで枝にくっついて実っているように見える。実際には枝先の葉の着いている部分よりやや基部に近い部分のある範囲で、一面に実をつける状態となり、独特の様子となる。 File:Mysine seguinii taimnttbn02.jpg|花の状態 File:Mysine seguinii taimnttbn03.jpg|若い果実 名前については、牧野はこれが大明橘で、明国産のタチバナ(マンリョウ属)を意味し、中国原産と思われたことに依るとする。また別名としてヒチノキ、ソゲキをあげ、前者は意味不明、後者は枝を折ると簡単に裂けることに由来するとしている〔牧野(1961)p.471〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「タイミンタチバナ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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