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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ タイ語 : [たいご] (n) Thai language ・ 語 : [ご] 1. (n,n-suf) language 2. word
タイ語(タイご、 [])はタイ王国の公用語。短縮形は「(タイ)」。タイ・カダイ語族カム・タイ語派に属する。 タイ・カダイ語族はシナ・チベット語族に属するとされてきた〔『世界の言語と国のハンドブック』下宮忠雄(大学書林)〕が、独立した語族であるとするのが通説である。欧米の学者を中心に、タイ・カダイ語族をオーストロネシア語族と合わせる説(オーストロ・タイ語族)や、さらにオーストロアジア語族およびミャオ・ヤオ語族とも合わせる説(オーストリック大語族)もある。 == 概要 == 狭義では中央方言(中央タイ語)を指す。中央方言のなかでもバンコク地方の方言をベースにした標準タイ語が文章やメディア、式典などで用いられる。ここではこの標準タイ語を狭義のタイ語として記述する。なお、標準タイ語とバンコクの庶民の言語(バンコク語)には日本語で言う標準語と東京方言程度の違いがある。広義では北タイ語やイーサーン語などタイ国内で話されるタイ語系言語全てを指し(#方言参照)、更にはラオス語などタイ国外のタイ系諸民族が話すタイ語系言語をも含むことがある。タイ・ラオス国内では、タイ語を母語としない華人や少数民族もタイ語に堪能な人が多い。 タイ語とラオス語は互いに方言関係にあり、純粋言語学的には同一言語の地域変種といえる。しかし、タイ語とラオス語はそれぞれ別国家の公用語と位置づけられ、またタイ人とラオス人の間には「同系」の意識はあっても「同じ民族」という意識がなく、使用する文字も異なる(起源は同じとされる)ため、タイ語とラオス語は政治的・社会言語学的には別言語とされている。とりわけラオスでは、タイからの政治的・文化的影響力を遮断し、国家の自立を守るため、意図的にラオス語のタイ語からの分離を謳うプロパガンダを作り上げてきた歴史がある〔『国民語が「つくられる」とき-ラオスの言語ナショナリズムとタイ語』、ブックレット《アジアを学ぼう》11、矢野順子〕。 タイ東北部で使用されているイーサーン語はラオス語との共通点が比較的多く、ラオス語とだいたい意思疎通が可能である。またタイ標準語とイーサーン語の違いも小さく、イーサーン地方以外の地域のタイ人であっても概ねイーサーン語を理解する。それは東京の人が大阪弁を聞いても概ね理解し通訳や字幕訳を必要としないのと同じである。イーサーン語は標準タイ語の影響が強まっており、似てはいてもイーサーン語とラオス語は同じではない。 ラオス人の多くはタイ語のテレビ・映画コンテンツを翻訳なしで子供のころから見ており、逆にラオス語のものはほとんど見ることがない。そのためラオス人の多くは特にタイ語の教育を受けていなくてもかなり上手にタイ語を話せる。ラオスの首都ビエンチャンなどの都市部では、タイ文字を読めるラオス人もいる。イーサーン語が標準タイ語化してきているのと同様に、ラオス語の口語もタイからの文化流入によりタイ語化してきている。 文法上は孤立語に分類される。サンスクリット語・パーリ語からの借用語が多く、続いて英語・クメール語・モン語・ミャンマー語・中国語(主に潮州語などの南方方言)・マレー語・日本語からの借用語が多数あり、外来語はタイ語の語彙の総数の3分の2を占めるとも言われる。タイ語は声調言語であり、標準タイ語では5つの声調をもつ。 日本語話者がタイ語を習得する場合、冠詞が無い・動詞が変化しないなど文法は容易であるが、発音が大きく異なるため、タイ語を少し習得した日本人が「どうして通じないのか」といった体験をすることが多い。これは日本語で区別のない #子音が異なっている(と,有気音と無気音) #声調 #母音(日本語から考えると9種) のうち2つ以上が正しくない場合が大半である。また、日本で使われるタイ語もほとんど無く、スープの「トムヤムクン」も正しく発音しないと現地では(日本人相手の職業の人以外には)通じない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「タイ語」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Thai language 」があります。 スポンサード リンク
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