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タカラガイ科 : ミニ英和和英辞書
タカラガイ科[たからがいか]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [か]
  1. (n,n-suf) department 2. section 

タカラガイ科 : ウィキペディア日本語版
タカラガイ科[たからがいか]

タカラガイ科、学名 Cypraeidae は、腹足綱の科の一つで、タカラガイ(宝貝)と総称される海産巻貝の大部分含む。タイプ属タカラガイ属 ''Cypraea'' Linnaeus, 1758 であり、さらにそのタイプ種はホシダカラ ''C. tigris'' Linnaeus, 1758 である。
タカラガイ科は200種以上を含み、嘗てはそれらを全てタカラガイ属 ''Cypraea'' として分類していた。しかし19世紀以降は新属の設定が進み、それを適用するとタカラガイ属はホシダカラとヒョウダカラ ''C. pantherina'' Lightfoot, 1786 の2種のみとなる。現在のタカラガイ類の学名表記は属を ''Cypraea'' で統一した表記と、属を細分化した表記とが混在している〔WoRMS - World Register of Marine Species - Cypraeidae >''Cypraea'' Linnnaeus, 1758 >''Cypraea tigris'' Linnnaeus, 1758 〕。

==形態==
成体の貝殻は丸みを帯びたドーム状、鶏卵状、ラグビーボール状等がある。背面は膨らむが殻口側(腹面)はいくらか平面で、境界は角張る。殻口は内・外唇(内側・外側)ともに肥厚して狭く縦長に開き、両側に状突起が並ぶ。また水管溝(前溝)と後溝が多少なりとも上下に突出する。螺塔は若い個体に見られるが、成長とともに肥厚する滑層に埋まり、成体では見られない。生時の貝殻は滑らかで光沢があり、貝殻の模様や色は種類ごとに変異に富む。また種内変異も多く知られる。若い個体は螺塔があり、殻口も広い。殻の模様や色も成貝のそれとは異なり、同定が難しい〔波部忠重小菅貞男, 1978. 「エコロン自然シリーズ 貝」1978年刊・1996年改訂版, ISBN 9784586321063, 保育社〕〔小菅貞男, 1994. ポケット図鑑「日本の貝」 ISBN 4415080480, 成美堂出版〕〔奥谷喬司, 2006. 奥谷喬司・楚山勇 新装版山渓フィールドブックス 3「海辺の生きもの」ISBN 4635060608 / 4「サンゴ礁の生きもの」ISBN 4635060616, 山と渓谷社〕〔行田義三, 2003. 「貝の図鑑 採集と標本の作り方」 ISBN 4931376967, 南方新社〕。
軟体には殻口を塞ぐがない。外套膜が広く発達し、表面には種類ごとに樹枝状や棘状の肉質突起があり、色も様々である。活動時は外套膜で貝殻を覆うので、海藻の塊、サンゴ、ウミウシ等のように見える。驚くと外套膜は軟体とともに殻の中へ引っこむ。殻を覆う外套膜は付着生物を防ぎ、貝殻に浅い傷がついても滑層を再分泌して補修するため、生きている時の貝殻は常に光沢がある。死ぬと磨滅が始まって、まず光沢がなくなり、次いで割れや付着生物が現れる。さらに表面の磨滅が進むと生時とは全く異なる色や模様の層が現れ、これによっても同定が難しくなる〔〔。
「平滑で光沢がある丸っこい貝殻」の例外は中部太平洋産のスッポンダカラ ''Nucleolaria granulata'' である。スッポンダカラの貝殻は背腹に平たく、殻口の歯状突起が襞状に延びて背面の顕著な顆粒列まで繋がる。他に南日本でも見られるイボダカラ ''N. nucleus''、サメダカラ ''Staphylaea staphylaea''、シボリダカラ ''S. limacina'' 等も背面に顆粒ができる〔〔〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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