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タコノキ属 : ウィキペディア日本語版
タコノキ属[たこのきぞく]

タコノキ属もしくはパンダナス()は、単子葉植物の1つである。およそ600が知られている。アジアアフリカ、環太平洋の熱帯地域に広く分布する〔日本の野生植物 p267〕。
== 特徴 ==
常緑の高木で、直立するか匍匐する〔。樹高は1mに満たないものから20mを超えるものまで様々であり、典型的には広い樹冠を持ち緩やかに成長する。は頑健で広くを伸ばし、幹の周囲には落葉の跡が多数残る。タコノキ属の樹木は厚い支柱根を持っており、これが果実、枝の成長で重くなる木の上部を支えている。
葉は帯状で厚くて硬質、長さは種によって30cmから2mかもしくはそれ以上、幅も1.5cmから10cmと様々である。基部は茎を抱くように包んでおり、落葉すると茎に跡が残る〔。葉の主脈や周縁部には棘を生じる〔。
タコノキ属は雌雄異株であり、雄花・雌花はそれぞれ異なる個体に生じる。雄花は長さ 2 - 3cm で芳香があり、白色の細い総包に包まれる。雌の木はやはり苞葉に包まれた球果をつける。果実は球形で直径 10 - 12cm、多数の多角形の果実からなる集合果であり、パイナップルに似ている。外果皮は肉質、内果皮は繊維質〔。典型的には、果実は成熟するにつれから明るいオレンジ色へと変化する。種によっては果実は食用になる。人間だけでなく、コウモリネズミカニゾウオオトカゲなど様々な生物が果実を食べる。しかし、タコノキ属の種子の分散はこれらの生物に依るものよりも、水に流されて運ばれることが主である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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