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タコブネ : ウィキペディア日本語版
タコブネ

タコブネ(蛸舟、学名:''Argonauta hians'')は、軟体動物門タコイカ類のなかま)の頭足綱タコ目アオイガイ科に属するタコの一種。別名フネダコ
== 分布と生態 ==

太平洋および日本海の暖海域に分布する。同様の殻を生成する近縁種としては、アオイガイチヂミタコブネがよく知られている。
タコブネのメスが生成する貝殻は、他の生物が住み処として再利用することがあり、また、繊細で美しいフォルムを有することから、工芸品のように扱われたり〔早川(2004)pp.6-7〕、アンモナイト化石のように収集趣味の対象になっている。
タコブネは、主として海洋の表層で生活する。メスは第一腕から分泌する物質でを保護するために殻をつくるのに対し、オスは殻をつくらない。生成される殻はオウムガイやアンモナイトに類似したものであるが、外套膜からではなく特殊化した腕から分泌されるものであるため、これらとは相同ではなく構造も異なる。
食性は、タコと同様肉食性であり、稚魚や甲殻類(エビカニのなかま)を食べる。通常は海中を浮遊するが、取り込んだ海水を噴射することによって海中を前進することもできる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「タコブネ」の詳細全文を読む




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