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タタール(Tatar)は、北アジアのモンゴル高原から東ヨーロッパのリトアニアにかけての幅広い地域にかけて活動したモンゴル系、テュルク系、ツングース系の様々な民族を指す語として様々な人々によって用いられてきた民族名称である。日本では、中国から伝わった韃靼(だったん)という表記も用いてきた〔南宋の『蒙韃備録』によると、韃靼(タタール)は、漢地付近にいた内モンゴルの熟韃靼・生韃靼と漠北~アルタイ山脈付近にいた黒韃靼・白韃靼などの諸族に分かれていたと述べている。〕。 ==現在のタタール== タタールと呼ばれる人々の実態は多様であり、その名が用いられる時代と場所によって指し示す民族は異なる。 現在では、旧ソビエト連邦を中心にシベリアから東ヨーロッパにかけて居住するテュルク系諸民族がタタール(, Tatarlar)を自称するが、彼らは必ずしも歴史上タタールと称されてきたあらゆる民族の末裔ではない。現在タタールと呼ばれる諸民族はロシア連邦内のヴォルガ川中流域(イデル=ウラル地域)に住むヴォルガ・タタール人(カザン・タタール人)、ヴォルガ川下流域に住む、シベリアに住む、ウクライナ領のクリミア自治共和国に住むクリミア・タタール人、ベラルーシ、リトアニアおよびポーランドに住むリプカ・タタール人などに別れる。 タタール人の人口が多い国はロシアで、統計上の総人口はおよそ550万人でロシア人に次ぐ多数派民族である。このうち数が多いのはヴォルガ・タタール人で、ヴォルガ中流域のタタールスタン共和国に200万人、隣のバシコルトスタン共和国に100万人が居住する。また、中国の少数民族のひとつタタール族(塔塔族 )は、中国の新疆ウイグル自治区に居住するロシア系タタール人のことで、人口は約5000人。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「タタール」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Tatars 」があります。 スポンサード リンク
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