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タニガワスゲ : ウィキペディア日本語版
タニガワスゲ

タニガワスゲ (谷川菅、) は、スゲ属の植物の一つ。渓流沿いに生え、大きな株を作る。
== 特徴 ==
大きな株を作る多年草〔以下、主として星野他(2011),p.154〕。根茎は短く、匍匐茎は出さない。基部の葉は鞘のみで葉身が無く、濃い褐色で糸網を生じる。草丈は30-70cm。葉は細長くて幅約2-4mm、葉裏は粉を吹いたように白い。長さは草丈程度、縁は強くざらつく。
花期は4-6月〔勝山(2005),p.94〕。花茎は立つかやや先端が斜めに伸び、先端の方に小穂を3-6個、やや間を開けて着ける。は特に下方のものでは葉身が発達し、鞘はない。上の方では鱗片状になる例もある。頂小穂は雄性で、長さ2-4cm、線形で1-2cmの柄がある。雄花鱗片は暗紅色から紫色で先端は尖る。それ以下の小穂は全て雌性で円柱形、長さ2-6cmで柄はない。雌小穂は立つ〔勝山(2005),p.94〕。雌花鱗片は紅褐色中肋が緑、先端は尖るか、短い芒になる。果胞は雌花鱗片より長く、倒卵形で急に嘴につながり、長さ3.8-4.1mm、幅1.6-1.8mmで扁平。嘴は長くて両側に刺毛があって、口は深く切れ込んだ2歯がある。痩果は密に果胞に包まれ、倒卵形で長さ2.2-2.5mm、扁平。柱頭は二裂する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「タニガワスゲ」の詳細全文を読む




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