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タヌキモ科 : ウィキペディア日本語版
タヌキモ科[たぬきもか]

タヌキモ科(Lentibulariaceae)は、シソ目に属する植物の科である。食虫植物であるが、捕虫方法は属によって異なる。世界の熱帯から温帯に3属300種以上が分布し、日本にもいくつかの自生種がある。すべて草本で、根はムシトリスミレ属を除いて退化しており、沼地に浮いていたり、湿った泥に生えることが多い。形態には大きな差があり、細長い茎を横に這わせる水草や湿地生殖物と、茎が短く、丸い葉をロゼット状に広げる草とがある。花は左右対称か唇花型で、距があるものが多い。
==属==

*ムシトリスミレ属 ''Pinguicula''
:さじ型の葉をロゼット状に広げる多年草。葉の表面に粘液を出し、鳥黐式で虫を捕らえる。
*タヌキモ属 ''Utricularia''
:沈水性の水草、湿地植物、一部は着生植物一年草または多年草。細長い茎を横に伸ばし、茎や葉に捕虫嚢を形成し、微小動物を吸い込み罠式に捕らえる。タヌキモ類は水中に茎を伸ばし、葉は糸状に裂ける。ミミカキグサ類は茎を泥や苔の間に伸ばし、さじ状の葉をつける。
*ゲンリセア属 ''Genlisea''
:湿地植物。ロゼットを形成する通常葉と、葉緑素を失って地下に完全に潜るY字型の多数の捕虫葉を出す。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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