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タピット : ウィキペディア日本語版
タピット

タピット (''Tapit'') はアメリカ生産調教競走馬種牡馬である。おもな勝利はウッドメモリアルステークス。競走馬時代は2歳時の圧勝劇でアメリカクラシック三冠戦線の有力馬の一頭となるも、度重なる病気などでトライアルレースを1勝したのみに終わった。種牡馬としては毎年数々の活躍馬を送り出し、2014年の北米リーディングサイアーの座に就いた。
== 経歴 ==

=== 競走馬時代 ===
血統の良さを買われ、1歳(2002年)時にキーンランドオクトーバーイヤリングセールで62万5000ドル(当時の為替レートで約7700万円)で落札されている〔Auction Results by Horse 〕。2歳(2003年)時は未勝利戦を7馬身3/4差で、G3競走ローレルフューチュリティを度重なる不利をものともせず4馬身3/4差で、いずれも圧勝の2戦2勝で終え、三冠戦線の注目株と目されるようになる。当時のタピットについて、担当厩務員は「いたずらと遊ぶことが大好きで、『Dennis the Menace』(邦題:わんぱくデニス)のようだ。しかし、いざ走らせると別馬のように変わる」と評している〔Derby Profile: Tapit Has First Breeze at Palm Meadows 〕。
3歳(2004年)初戦のフロリダダービーは勝ち馬から5馬身以上離された6着に敗れ、レース後に感染症に罹患していることが明らかになる〔Tapit, Cliff Out of Belmont; Purge, Master David May Join Field 〕。いったんは回復し、ウッドメモリアルステークスを制して巻き返したものの、この際も感染症に加えて脚にできた腫瘍の影響もあり、満足のいく調教状態ではなかった〔Tapit May Return in Haskell Invitational 〕。三冠第1戦のケンタッキーダービーではぬかるんだ不良馬場に苦しめられ、後方から最終コーナーで差を詰めるも直線で突き放され、勝ち馬から大差の9着に敗れた。その後はベルモントステークスを目指していたが、肺感染症が完治していなかったことから、出走を取り止めた〔。夏になり、いったんはハスケルインビテーショナルハンデキャップで復帰の予定だったが、今度は手術のため見送られる〔Tapit Needs Throat Surgery, Will Miss Haskell 〕。結局秋に復帰するも、復帰戦のペンシルバニアダービーで9着に終わり、このレースを最後に引退した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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