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タブラ・ロジェリアナ(ラテン語で"The Book of Roger"を意味する)は、中世イスラームの地理学者イドリースィーによって1154年に作成された世界地図である。 正式名称は、The Nuzhat al-mushtāq fi'khtirāq al-āfāq(世界横断を望むものの慰みの書、、)。 イドリースィーはノルマン王ルッジェーロ2世の宮廷で王命により、1138年頃から15年間写本の彩色と注釈の仕事に従事してきた〔Houben, 2002, pp. 102-104.〕〔Harley & Woodward, 1992, pp. 156-161.〕。 その本は アラビア語で書かれ、7つの気候帯に分けられ (2世紀の古代ローマの学者プトレマイオスの手法を踏襲している)、各部は更に10に分割され、合計70区画から構成されている(写本見開き2葉で1区画なので合計140葉となる)。地図はユーラシア大陸全体と北アフリカの一部を含んでいる。地図は北を底辺としている。作成されて後、3世紀の間世界でもっとも正確な地図であったとされる〔〔。70の区画に関する地図の説明は、物理的、文化的、政治的、社会経済的な状況を著している〔〔Bacharach, 2006, p. 140.〕。 イドリースィーは地図を作成するために個人や団体の旅行者に、彼らの世界に関する知見をインタヴューし、“矛盾は除外し、信頼できる内容や完全に同意できることだけ”を編纂した〔。ルッジェーロ2世は300ポンドの重さの銀製の円盤に地図を刻印したと言われている〔。イドリースィーによると、“7つの気候帯は、国々と地方、海岸、島々、湾、海、水路や河口とともに示されている”とのことである〔。 イドリースィーの業績について S. P. Scottは以下のコメントをしている: ''The Book of Roger''の写本は現在10つの写本が残っており、そのうちの5つは完全なテキストを有しており、そのうちの8つが地図を有している〔。フランス国立図書館は2つの写本を蔵しており、そのうちの一つはもっとも古い1325年に遡る写本 (MS Arabe 2221) である。他の写本は1553年にカイロで作成されたものでオックスフォード大学の ボドリアン図書館に収蔵されている (Mss. Pococke 375)。それは1692年にオックスフォードに齎された〔The Book of Roger , BBC Online.〕。 もっとも完全な写本は、世界地図と7つの気候帯の地図を含み、イスタンブールに保管されている〔。 == 脚注 == 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「タブラ・ロジェリアナ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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