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21型フリゲート () は、イギリス海軍のフリゲート。同海軍ではアマゾン級フリゲート () とも呼ばれた。 イギリス海軍からは完全に退役したが、全艦がパキスタン海軍に売却されてタリク級駆逐艦 () として運用されている。 == 来歴 == 本型は、1950年代後半に12隻が就役した14型フリゲートを更新するために開発された。この当時のイギリス海軍は、駆逐艦は防空艦、フリゲートは対潜艦と区別しており、14型フリゲートもこの方針に則っていたことから、本型も対潜艦として設計されることとなった。また、12型フリゲートと14型フリゲートと同様のハイ・ロー・ミックス・コンセプトも継続され、安価で大量整備に向いたフリゲートとしての本型と、これと対になるミサイル兵装を主体とした強力なフリゲートとしての22型フリゲートが並行して整備されることとなった。 14型フリゲートは、調達性を重視するあまりに小型にすぎて、今後の発展余地がほとんどなく、早急に代替されることが求められていた。このことから、本型の調達が先行して行なわれることとなった。また、この当時には、これらの2タイプのフリゲートに加えて42型駆逐艦の整備も進められており、イギリス海軍は、これらの設計のために、本型に関与する余裕がなかった。このため、本型の設計の多くはVTグループとヤーロー造船所によって行なわれることとなった。商用船舶の面影を残す軽快なデザインは強い印象を与え、「ポルシェ」とも称された。なお、オーストラリア海軍による5隻の調達計画もあり、設計に寄与しているが、調達はなされなかった。 アマゾン級フリゲートのうち、1番艦「アマゾン」以外の7隻は、第4フリゲート戦隊を構成して、フォークランド紛争に参加した。これらは、地上に対する艦砲射撃、対空任務、対潜任務に活用されたが、一方で損害も大きかった。5月21日、「アーデント」がアルゼンチン空軍・海軍の爆撃により撃沈。5月24日、「アンテロープ」が前日に被った爆弾の処理に失敗して、沈没した。これらの損害は、本級の防空火力と船体強度の不足に多くが帰せられた。また、この戦争中に南大西洋の荒々しい気候によって甲板に亀裂が入り、補修を余儀なくされている。これは、予算と設計の双方によるとされている。 フォークランド紛争への参加により、アマゾン級は防空火力と船体強度の不足が問題視されるようになった。また、前任者である14型フリゲートと同様、同世代の艦としては小型に設計されたことから、近代化の余地も少なかった。23型フリゲートの就役が進み、また海軍全体の人員不足もあって、本級は1994年までに全艦がイギリス海軍を退役した。 1993年から翌年にかけて、戦没した2隻を除き、アマゾン級フリゲートの6隻全てがパキスタンへ売却された。現在、タリク級駆逐艦として就役中であるが、搭載武装などについてはかなりの改装が加えられている。なお、パキスタン海軍におけるペナント・ナンバーは、番号部分はイギリス海軍在籍当時のものを使っており、艦種記号のみが、イギリス海軍在籍当時はフリゲートを意味する「F」だったものを、駆逐艦を意味する「D」に変更している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「21型フリゲート」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Type 21 frigate 」があります。 スポンサード リンク
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