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タンカイザリガニ
タンカイザリガニは、ザリガニ下目に属する移入種のザリガニ。本種は、当時の農林省の政策によって、各地の水域に放たれたアメリカ原産のザリガニ(シグナルザリガニ)のうち、滋賀県の今津町(現在は合併して高島市となっている)に位置する淡海湖に放流された個体を指す。淡海湖にのみ生息するザリガニとして、本種はウチダザリガニと亜種の関係にあると考えられていたが、最近は同じ種として統一されている(つまり、タンカイザリガニはウチダザリガニ(シグナルザリガニ)の淡海湖個体群として扱われる)。ウチダザリガニと形態や生態に大きな差はない
==導入と分類の歴史== 1926年から1930年にかけて農林省水産局によって優良水族移植という名目で、アメリカ原産のザリガニ(シグナルザリガニ)が輸入され、各地の水産試験場や天然水域に頒布された。そのうちのひとつとして、淡海湖では1926年11月4日に30個体が放流され、定着し、現在でもこの個体群は淡海湖に生息している〔Usio N・中田和義・川井唯史・北野聡. 2007. 『特定外来生物シグナルザリガニ (''Pacifastacus leniusculus'') の分布状況と防除の現状』 陸水学雑誌 68:471-482〕。当時の研究では、その導入された外来ザリガニのうち、淡海湖の個体群だけがタンカイザリガニとして分類され、その他の地域(主に北海道)の個体群はウチダザリガニとして別に分類された。この淡海湖個体群(タンカイザリガニ)とその他地域の個体群(ウチダザリガニ)を別種(別亜種)とする判断は、便宜的な呼び分けとしてしばらくその状態が続いたが、現在は両者を同種としている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「タンカイザリガニ」の詳細全文を読む
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