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タンガニーカ湖 : ミニ英和和英辞書
タンガニーカ湖[たんがにーかこ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [みずうみ]
 【名詞】 1. lake 

タンガニーカ湖 : ウィキペディア日本語版
タンガニーカ湖[たんがにーかこ]

タンガニーカ湖(タンガニーカこ、Lake Tanganyika)は、タンザニア西端にある淡水湖。湖の東岸はタンザニア、湖の西岸はコンゴ民主共和国に面しており、南端部はザンビア、北東端はブルンジに面する。
== 地誌 ==
南緯3°25' - 8°45'、東経29°10' - 31°10'、海抜773mに位置し、東西40 - 50km、南北670kmに細長くのびる。面積は32,900km²で、アフリカではヴィクトリア湖に次いで2位、世界で6位。深さは平均水深570m、最大水深1,470mでアフリカで1位、世界ではバイカル湖に次いで2位。周囲は1,900km、貯水量約18900km³。水量もバイカル湖に次いで2位である。バイカル湖に次ぐ世界で2番目に古い古代湖(推定2000万年)といわれる。アフリカの大地溝帯・グレート・リフト・バレーによって形成された構造湖である。地溝帯内にある最大の湖で、地溝帯内では西リフト・バレー内にある。西リフト・バレーには、北から順にアルバート湖エドワード湖、キブ湖、タンガニーカ湖の4つの大湖沼が並んで存在しているが、このうちアルバート湖とエドワード湖はナイル川水系に属していてタンガニーカ湖とはつながりがなく、キブ湖のみが南端から発するルジジ川を通じてタンガニーカ湖とつながっている。上記の湖のほかに、ヴィクトリア湖マラウイ湖などを含めたアフリカ大湖沼の一角をなす。これらの湖はすべて大地溝帯に属しており共通点はあるものの、タンガニーカ湖とはキブ湖を除き水系はつながっていない。
タンガニーカ湖の湖底は全域において非常に深いが、なかでも北部の中央部と南部の中央部に非常に深い湖盆がそれぞれ存在する。北部湖盆は湖面より1250m以上深く、南部湖盆はさらに深くて1400m以上となる。中央部は250mよりは深いものの、南北湖盆よりはかなり浅くなる〔倉田亮 『世界の湖と水環境』p164 成山堂書店、2001年、ISBN 4-425-85041-6〕。
非常に深いこと、低緯度地方にあることから気温の季節変化が非常に少ないことなどから湖水の上下循環がきわめて悪く、深層の水は流動せず、「化石水」と呼ばれる貧酸素水塊となっている。循環が悪いため湖水は水温によって層をなしており、これが崩壊することはない。しかし、5月から9月における乾季には強い南風が吹くため、その力によって湖の南端で中層の水が湧き上がる。また、それ以外の季節でも湖の南北両端においては中層からの水の上昇がある。この水は栄養分を多量に含んでおり、貧栄養湖であるタンガニーカ湖において貴重な養分の主な供給源となっている〔「タンガニーカ湖の生産力低下」pp74-75 キャサリン・オーレイ、S.R.アリン、P.D.プリスナー、A.S.コーヘン著「世界の湖沼と地球環境」内収録 熊谷道夫、石川可奈子編 古今書院 2006年8月10日初版第1刷〕。
集水域は約231,000km2で、主要な流入河川は、キブ湖から出てタンガニーカ湖北岸に流入するルジジ川と、タンザニアで2番目に大きく、タンガニーカ東岸に流入するマラガラシ川、それにザンビアから湖の南端へと流れ込み、湖畔近くでアフリカ第2の高さの滝であるカランボ滝をつくるカランボ川であるが、このほかにも無数の小河川が湖に注ぎ込んでいる。しかし、年間流入水の湖水に対する割合は1500分の1にすぎない〔「タンガニーカ湖の生産力低下」p74 キャサリン・オーレイ、S.R.アリン、P.D.プリスナー、A.S.コーヘン著「世界の湖沼と地球環境」内収録 熊谷道夫、石川可奈子編 古今書院 2006年8月10日初版第1刷〕。一方、流出河川は西側にあるルクガ川のみであるため、湖水の滞留時間が非常に長く、湖水の平均滞留時間は5500年にも及ぶといわれるが、その90%以上は蒸発により失われるとされる。ルクガ川は下流でコンゴ川に合流し、大西洋へと注いでいる〔倉田亮 『世界の湖と水環境』p164 成山堂書店、2001年、ISBN 4-425-85041-6〕。そのため、水系としてはコンゴ川水系に属する。ルクガ川への流出口は1837年に大規模な地滑りによってふさがれてしまい、40年後の1878年までタンガニーカ湖からの流出河川は存在しなかった。これによって湖水位が10m上昇したが〔http://kaken.nii.ac.jp/d/p/03041012.ja.html KAKEN - 熱帯深湖の深水層擾乱機構に関する湖沼物理学的研究(03041012) 2012年12月2日閲覧〕、1878年の増水によってルクガ川の流出口が復活し〔「ミリオーネ全世界事典 第11巻 アフリカⅡ」 p426(学習研究社、1980年11月1日)〕、深い流出口が刻まれるようになると元に戻った。
タンガニーカ湖はプレートの動きでできた湖であるために、周辺では地震も多く起きる。2005年12月5日にはタンガニーカ湖中部のカレミ沖合でM6.8の地震が発生し、死傷者が出た。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「タンガニーカ湖」の詳細全文を読む




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