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タンド線[たんどせん]
タンド線(タンドせん、フランス語: Ligne de Tende)あるいはテンダ線(イタリア語: Linea del Tenda)とは、イタリアとフランスの国境地帯を走る鉄道路線である。イタリア・ピエモンテ州のクーネオから、タンド峠を越えフランス領アルプ=マリティーム県のタンド(イタリア名: テンダ)を経由し、地中海沿岸のイタリア・リグーリア州のヴェンティミリアを結ぶ本線と、途中のブレイル・シュル・ロワイヤで分岐しニース(ニース・ヴィル駅)に至る支線からなる。 ==概要== イタリアとフランスの国境を越える3本の鉄道路線の一つであるが、他の2本(ニース-ヴェンティミリア-ジェノヴァ、リヨン-シャンベリ-トリノ)が長距離列車の多く通る幹線であるのに対し、タンド線は地域輸送と観光が主体のローカル線としての性格が強い。 西アルプス山脈を越えるトンネルの最高点での標高は1040mあり、海岸のヴェンティミリアやニースとの標高差は1000mを越える。両国にとって最大の山岳路線であり、これほどの高低差のある路線はヨーロッパでは他にレーティッシュ鉄道の路線群があるのみである。ロワイヤ川の渓谷に沿う景勝路線でもあり、トーマス・クック・ヨーロッパ鉄道時刻表の「ヨーロッパの景勝ルート」にも選ばれている。 タンド線の歴史はイタリアとフランスの関係を強く反映している。計画時から現在までに国境は二度変わっている。また第二次世界大戦時には深刻な被害を受け、長期間の運休を余儀なくされた。 タンド線沿線、特にニース-ブレイユ・シュル・ロワイヤ間は極めて不安定な地質であり、落石の危険が付き纏う。このため一部区間では最高速度が10km/hにまで規制されており、また落石検知用のワイヤーが張られている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「タンド線」の詳細全文を読む
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