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DTMF()は、0から9までの数字と、 *、#、A、B、C、Dの記号の計16種類の符号を、低群・高群の2つの音声周波数帯域の合成信号音で送信する方法である。別名「トーン信号」「プッシュ信号」とも呼ばれ、その信号音は人間の可聴域にあるため日本語では「ピ、ポ、パ」とも擬音語表記される。 プッシュ式電話回線での電話番号の送出、その他音声回線での数字入力(例・コールセンターでの着信後の項目選択)などで用いられる。 ダイヤルパルス信号と比較して次の点が特徴である。 * 情報伝達速度が速い。8数字/秒以上が可能である。 * ツイストペアケーブル通信線路のみならず多重化・無線通信回線でも使用可能である。 == 規格 == 規格としては、ITU-T勧告Q.24〔Q.45 : Transmission characteristics of an analogue international exchange (ITU-T Recommendations)〕、 日本では総務省令 端末設備等規則第12条第2号に基づく別表第2号に、押しボタンダイヤル信号の条件として規定されている。 左の表より、例えば "1" は 697Hz と 1209Hz の2つの音声信号の合成音によって表される。その他の符号も同様である。 通常、0から9までと *・#が使われる。このマトリックスに沿って、低群・高群それぞれから1周波数ずつの正弦波が用いられる。音声伝送回路にて伝送するため、全ての周波数は可聴帯域内に収まっている。耳に聞こえるDTMFは、2種類の正弦音波の合成音である。 * その他の規格 *; 信号周波数偏差: 信号周波数の±1.5%以内 *; 信号送出電力: 絶対レベルで表した値。Lは、電気通信事業者交換設備から端末設備の接続点までの1,500Hzにおける通信線路伝送損失。 *:; 低群周波数: (-16.5+0.8L)dB以上 (-6.5+0.8L)dB以下で、かつ-3.5dBを超えない信号 *:; 高群周波数: (-16.0+L)dB以上 (-6.5+L)dB以下で、かつ-2.5dBを超えない信号 *; 信号送出時間: 50ms以上 *; ミニマムポーズ: 隣接する信号間の休止時間の最小値。30ms以上 *; 周期: 信号送出時間とミニマムポーズの和。120ms以上 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「DTMF」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Dual-tone multi-frequency signaling 」があります。 スポンサード リンク
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