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ダイソンの天球 : ミニ英和和英辞書
ダイソンの天球[たま, きゅう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [てん]
 【名詞】 1. heaven 2. sky 
天球 : [てんきゅう]
 (n) celestial sphere
: [たま, きゅう]
 【名詞】 1. globe 2. sphere 3. ball

ダイソンの天球 ( リダイレクト:ダイソン球 ) : ウィキペディア日本語版
ダイソン球[だいそんきゅう]
ダイソン球(だいそんきゅう、)とは、恒星の殻のように覆ってしまう仮説上の人工構造物。恒星の発生するエネルギーすべての利用を可能とする宇宙コロニーの究極の姿と言える。名前は高度に発展した宇宙空間文明により実現していた可能性のあるものとしてアメリカ宇宙物理学者フリーマン・ダイソンが提唱したことに由来する。
日本語への定訳はなく、ダイソン球の他にも「ダイソン球殻(きゅうかく)」や「ダイソン殻(かく)」「ダイソン環天体」といった訳語がある。テレビ番組『新スタートレック』では「ダイソンの天球」と訳された。
== 概要 ==
1960年にアメリカの物理学者フリーマン・ダイソンは、高度に発展した宇宙文明では恒星の発する熱や光を活用するために、恒星を覆う巨大な球体=殻を建造している可能性があると考察した。自然のままでは恒星が全方位に発するエネルギーのほとんどは宇宙空間に消え、小さな点のような惑星などが受け止めたほんの一部しか利用されない。だが、ダイソン球を作ることで桁違いに大量のエネルギーが利用可能となるというものである。このような恒星を包む人工生命圏の着想はダイソンの発案とされているが、ダイソン自身は自伝『宇宙をかき乱すべきか』の中で、かつて読んだオラフ・ステープルドンの『スターメイカー』に登場する恒星の光を捕獲するための網に由来すると述べている。
ニコライ・カルダシェフは、高度に発達した宇宙文明を3つの段階に分けている。
* 第一段階 一つの惑星上で得られる全エネルギーを利用する文明
* 第二段階 一つの恒星系で得られる全エネルギーを利用する文明
* 第三段階 一つの銀河系で得られる全エネルギーを利用する文明
21世紀初頭現在の地球文明は第一段階にも達していない。ダイソン球殻は第二段階に至るために建設され、第三段階ではすべての銀河系内の恒星がダイソン球殻で覆われることになるであろう。
また、球体をエネルギー的に閉じた状態にしていると蓄積されたエネルギーはエントロピー増大則により熱となりさまざまな問題を起こすことになる。これを防ぐには、外部へエネルギーを赤外線等の形で放出して温度を下げる方法が有効と考えられる。ゆえに、不自然な赤外線放射の探査によりダイソン球を建造できるような高度な地球外文明を発見することができるだろうとダイソンは主張している〔Freemann J. Dyson (1960). "Search for Artificial Stellar Sources of Infra-Red Radiation". Science 131: 1667–1668. DOI:10.1126/science.131.3414.1667.〕。
このため、宇宙を飛び交う電磁波から人工的な通信等を発見する地球外知的生命体探査SETI)計画の一環として、天文観測における赤外線放射を調べる分野でのダイソン球発見が期待されている。日本では、1991年12月15日寿岳潤と野口邦男が宇宙科学研究所の赤外線望遠鏡を用いて探査を行った(詳細は、地球外知的生命体探査SETI)を参照)。また公開天文台である兵庫県立西はりま天文台鳴沢真也が、口径2mの反射望遠鏡なゆたを使った赤外線観測によるダイソン球探査を構想している〔鳴沢真也 2003 第14回西はりま天文台シンポジウム「2m望遠鏡を使う」集録 p.65〕。
なお、恒星系と同レベルのスケールを持つこの巨大構造物は「究極の文明」をあらわすものとしてSF等にも登場し、よく知られたアイデアとなっている。ラリー・ニーヴンの「リングワールド」もこのダイソン球の一部を円環状に切り出したものである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ダイソン球」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Dyson sphere 」があります。




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