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ダイソン級数 : ミニ英和和英辞書
ダイソン級数[すう, かず]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [きゅう]
  1. (n,n-suf) class, grade, rank 2. school class, grade 
級数 : [きゅうすう]
 【名詞】 1. (gen) (math) series 2. progression
: [すう, かず]
  1. (n,n-suf) number 2. figure 

ダイソン級数 : ウィキペディア日本語版
ダイソン級数[すう, かず]
量子力学場の量子論において、ダイソン級数(ダイソンきゅうすう、)とは相互作用描像時間発展演算子を与える無限級数。時間発展演算子をハミルトニアンの相互作用項の級数として表す。米国の物理学者フリーマン・ダイソン量子電磁力学の研究において導いた〔 F. Dyson, "The Radiation Theories of Tomonaga, Schwinger, and Feynman", ''Phys. Rev.'', 75, p.486 ,1949 〕。
== 概要 ==
量子力学や場の量子論において、相互作用描像では、外部ポテンシャルや粒子間の相互作用の効果をこれらが無い状態からの摂動として扱う。
ハミルトニン演算子HH=H_0+Vのように固有状態完全系が求まるH_0と相互作用項Vに分けられたとする。このとき、相互作用描像の状態ベクトル|\psi_I(t)\rangは通常のシュレディンガー描像での状態ベクトル|\psi_S(t)\rangに対し、

|\psi_I(t)\rang= e^|\psi_S(t)\rang

で与えられる。一方、相互作用描像での状態ベクトルに作用する物理量の演算子O_I(t)は、シュレディンガー描像での演算子をO_Sとすると、
:
O_I(t)=e^ O_S e^

で与えられる。
時刻t_0から時刻tへの状態ベクトルの時間発展を与える時間発展演算子は、相互作用描像では
:
|\psi_I(t)\rang= U(t,t_0)|\psi_I(t_0)\rang

を満たすユニタリ演算子U(t,t_0)として、定義される。このとき、U(t,t_0)は相互作用項Vの相互作用表示V_I(t)を用いて
:
U(t,t_0)=\sum_^\biggl ( \frac \biggr )^n \frac
\int_^t dt_1 \cdots \int_^t dt_n TV_I(t_n)

と表すことができる。但し、Tは時間の順序に応じて並び替える時間順序積の演算子である。この級数表示をダイソン級数と呼ぶ。
この級数は、
:
U(t,t_0)=T \exp \biggr )

と時間順序積の指数関数形に略記される。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ダイソン級数」の詳細全文を読む




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