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この項目では、テレビアニメ『ダイバージェンス・イヴ』および『みさきクロニクル ~ダイバージェンス・イヴ~』の登場人物について述べる。 尚、記述はアニメ及び小説に準拠する。 ==登場人物== ===セラフィム候補生=== ;紅葉 みさき(くれは みさき) :声:かかずゆみ :出身:日本 :年齢:18歳 :身長:162cm :スリーサイズ:B93・W54・H84 :血液型:A型 :本作の主人公。控え目な成績で訓練校を卒業したにもかかわらず、なぜかエリート部隊「セラフィム」の候補生に選ばれてしまう。 :幼少時に母・アカリは他界、父・十三も軍の仕事で太陽系を離れたため、アカリの兄(小説版では、「父の友人」を名乗る軍の選んだ専門の養育官)に育てられるが、十三は殉職。父の葬儀の後、学校卒業後に彼(彼ら)の元を離れる事を決意し、以後天涯孤独の身となる。 :あまり裕福ではない家庭で育ったため、安定した収入が得られる事を理由に、父が事故死する前に働いていた「ウォッチャーズ・ネスト」への配属を志望している。 :セラフィム候補生となる前は、正規の士官学校生ではなく、下士官を養成する予備コースの実習生で、成績もあまり芳しい方ではなかった。 :その事もあってか、候補生の中ではダントツの落ちこぼれだが、何事も前向きに取り組む。 :好きな食べ物はうどん。士官学校時代には、学校付近の讃岐うどん屋でアルバイトをしていた。 :笑顔を絶やさない明るい性格で、辛い事があってもそれを表に出そうとはしないが、反面、内に篭りやすく、精神的にショックを受けると酷く落ち込む傾向がある。 :父・十三はケスラー遺伝子を組み込まれたデザイナーズ・チルドレンであり、その娘であるみさきは、グールが人類に残したケスラー遺伝子をもつ第二世代。 :みさきがセラフィム候補生に抜擢されたのはこのためである。そのため、自身の体に内在する遺伝子の作用により優れた確率予測能力を持っている。 :そして、その肉体はグールに近い存在「変容体」へと変貌する。交差する宇宙をつなぐ特異点。セラフィム配属時の階級は少尉。 : *アニメ :グールとの接触後、ルブランにより自身の存在における真実を知ってからは、データ解析のため様々な検査を受けさせられ、自身の中に潜むもうひとつの存在「変容体」に怯える事となる。 :研究のモルモットとして扱われる事に恐怖と嫌悪感を覚え、更には信頼していたバーナードに利用されていた事を知って人間不信に陥りかけてしまう。 :それらが原因で、一時はウォッチャーズ・ネストから逃げ出そうとした事もあったが、やがて仲間達のために戦う事を決意する。 :しかし、最終決戦にてグールと一体化した事で、幼女の姿と、グール・スペキュラー(変容体)の姿に分裂。 :大切な人々が失われていく現実に耐えられず、時間軸に干渉して、そういった悲しい出来事を改変しようとしてしまう。 :だが、ライアー達の説得によって結局はその干渉も無意味だと悟る。 :量子コアの中心核でグールに囚われていたが、ライアーやキリ達の力によって救出され、戦線に復帰。 :父・十三との邂逅を経て、グールと再び対峙するが、宇宙を呑み込もうとするグールの真意に気づき、自身の力を使ってそれを阻止し、時空を改変する。 :しかし、その代償として、ライアー達のいる時空から存在を消してしまう。 :70年後、惑星移民計画のため再びウォッチャーズ・ネストにやって来たライアーのみさきを信じる心により、再び同時空に現れる。 :幼い頃から、軍務により已む無く一人任地へ旅立った父を健気に待ち続けた一方で、深層意識では「父に置き去りにされた」という悲しみを抱いており、後に父の歩んだ道を進もうとしたのに大きく関係している。 : *小説 :アニメ版に比べて、言葉遣いがやや丁寧になっている。 :自分が被験者としてセラフィム候補生に選ばれた事は知らないが、任務を通して自身の異質な能力を自覚してゆく。 :バーナードに利用される事もなく、ルブランに自分がデザイナーズ・チルドレンの第二世代である事を知らされなかったためか、アニメにおける「悲しい・辛い事に対して塞ぎ込みやすい」といった部分はなりを潜めている。 :アニメ版の五十鈴同様、辛い事があってもそれを受け入れるべきだと考えており、アニメとは対照的な考えを持っている。 :また、あまり好きではなかった宇宙食(野戦食)も平気で平らげており、他の候補生達を驚かせている。 :スサーナとは、彼女が除隊するまでの間、個人的に話をする事が多く、彼女の境遇の片鱗を知る事になる。 :悲しみのあまり暴走しかけた五十鈴を諭したり、ルクサンドラの死にショックを受けながらも、傷心を隠して中心核への突入部隊に志願するなど、アニメよりもやや精神的に強い一面が描かれている。 :一方で、苦悶や悲哀の感情を表に出そうとしない、いわゆる強がりなところがあり、その事についてライアーに暗に指摘されている。 :エクソダス・プロジェクトの際にグールと一体化する寸前、自身の力によって「時間のリセット」を食い止める事に成功するが、それと引き換えに自身の存在を失ってしまう。 ;スサーナ・ブルースタイン :声:小林沙苗 :出身:英国 :年齢:18歳 :身長:163cm :スリーサイズ:B90・W56・H86 :血液型:B型 :代々優秀な軍人を輩出してきた名門家系の娘。両親も共に軍人であり、その家系に倣い、軍人となるべく育てられるが、本人は至って普通の少女。 :エンジニアになる事が夢だったが、両親、特に父親からは軍人になる事を望まれ、自身もそれに逆らう事ができず、エンジニアに近い職業という事でランパート・アーマーのパイロットを志願していた。候補生の中では座学に優れる。本人曰く、物理が得意で、機械のデザインにも興味があると語っている。 :セラフィム候補生に選ばれたのには、軍人家系の推薦が関係していた模様。 :インテグラル・システムに最も適性があると判断され、セラフィムの正規隊員に選出されるが、グールに襲われたショックでインテグラル・システムの適合実験で拒否反応を起こした(小説版では、インテグラル・システムの予備訓練中にグールと接触した)事で、隊員を自ら辞退する。 :その後、秘密保持のため記憶消去手術を受け除隊、皮肉にも、仲間との記憶を手放し正規隊員を辞退した事は、それまで親の言いなりで軍の道を進んで来た彼女が、初めて自分の意思で自分の道を決定した結果によるものとなった。セラフィム配属時の階級は准尉(アニメ版での呼称は「候補生」のまま)。 : *''アニメ :手術後は、手術による後遺症やショックから完全に回復していないため、地球送還前に軍関係の末端組織に配属され監視されており、みさきやキリとも寂しい形で再会を果たしている。 :その後、軍に呼び戻され(軍籍に復帰した訳ではない)、ライアー、キリと共に量子コア内へみさきの探索にあたる事となる。 :記憶の抑圧が完全でないため、時折記憶が戻り掛けていたが、メディカル・ルーム内で自身の手術記録を見つけた事で、自分の消された過去を知った。 :その事で一時は困惑するものの、「今度は逃げない」と、ライアー達と共に進む事を決意、エクソダス実行のための重大な任務を与えられる。 :エクソダスの後、惑星移住計画の再開に向けた恒星間宇宙船のエンジニアリング部門に志願し、職員として計画に参加する事となる。 : *小説 :アニメ版と同じ理由で記憶の抑圧が働いているかを監視するため、ウォッチャーズ・ネスト居住区で機械整備の作業員として働いていた。 :記憶が最後まで戻る事はなかったが、ライアーの計らいにより、父親とのわだかまりを解消する機会を得る。 ;ルクサンドラ・フレイル :声:高木礼子 :出身:メキシコ :年齢:23歳 :身長:170cm :スリーサイズ:B95・W60・H89 :血液型:AB型 :叩き上げのエリートで、候補生の姉御的存在。大抵の事には動じないが、注射が大の苦手であり、本人曰く「身を切り裂かれるような思いがする」との事。 :他の候補生からもその事でからかわれる事がしばしばある。 :候補生の中ではトップの実力を誇り、セラフィムの正規隊員に最も近い人物とされるが、本人は自らの能力の高さを鼻に掛けるような事はせず、訓練で失敗を繰り返すみさきの事も仲間と認め、励ましの言葉をかけている。ちなみに、士官学校時代から自他共に認めるリーダー格として他の生徒達の中でも飛びぬけた存在だった。 : 元は天文学者を目指す理論物理コースの学生であった事が小説にて明かされている。7年前にセミナーの一環として中型惑星間宇宙船で木星に向かう途中、小惑星の破片が船首都にいたルクサンドラ達を直撃。彼女の顔の傷はこの時に出来たものである。小惑星に付着していたウイルスに感染する者が現れ現場は深刻な状況に立たされるが、抗生物質を届けに来た宇宙船のパイロット(ライアー)によって事態は事なきを得る。事故後、そのパイロットの名を知り、当初は否定的な印象を抱いていた軍人に対する考えを改める事となる。以来、ライアーに対しては尊敬と憧れの眼差しを向けており、その事が彼女のセラフィム志望動機となっている。 :ちなみに、顔の傷は医療技術で消す事も可能だが、当時の自分の決意を忘れぬようにと敢えて残している。 :候補生として抜擢されたのは、それまで通っていたギムナジウムから士官学校に転籍して以降、不断の努力を重ねてきた結果によるものである。 :実家が高層マンションにある事から、比較的裕福な生まれであると推察される(環境破壊の影響による水位の上昇で陸地は年々水没が進んでいるため、富裕層に近いほど高地に住宅を構える傾向にある)。 : *アニメ :スサーナの除隊後、みさきやキリと共にセラフィムに配属されるが、グ-ル迎撃の際にグールに襲われ、非業の死を遂げる。 :セラフィム配属時の階級は少尉。改変後の世界では、任務中に起こった事故で殉職した事になっている。 : *小説 :士官学校在籍時からパイロットを志望していたため、自機の位置を把握できるよう常に星の位置を覚える習慣を身につけている。 :強化インテグラルシステムが導入されてからは、みさきやライアー達ばかりに無理をさせたくないという思いから、インテグラル・システムのシミュレーションを行っていた。 :その甲斐もあって、僅か数日で能力を向上させたが、任務中にグールと接触。 :訓練によって鋭敏になっていた感覚が、ルクサンドラ自身をみさきの知覚に対する一種の中継機に変え、みさきとグールが直接接触する事となってしまう。 :最終的にグールに喰い殺されMIAとなり、中尉に一階級特進。 :生前、彼女が実家に送っていた手紙に同封されていた写真が、ライアーとキリにみさきの存在を確信させる事となる。 ;キリ・マリアレーテ :声:水沢史絵 :出身:ニュージーランド :年齢:18歳 :身長:165cm :スリーサイズ:B89・W54・H85 :血液型:O型 :候補生一の体育会系少女。ルクサンドラに比べ技術的には劣るものの身体的なポテンシャルでは引けを取らない、いわゆる「天才肌」。 :候補生に選抜されたのも、持って生まれた才能を活かし、優秀な成績を修めたためである。 :自室やセラフィム区画内のトレーニング・ルームでよく体を鍛えている。セラフィムの志望動機は、本人曰く、「強くなって、弱い人達を守るため」。 :正規隊員への欲望が強く、スサーナやルクサンドラを密かにライバル視している一方、候補生の重圧を感じてないお気楽なみさきに対しては羨望の眼差しで見ている。男勝りで負けず嫌いなため、憎まれ口をたたくこともしばしばだが、根は憎めない。セラフィム配属時の階級は少尉。 :少々乱暴な言葉遣い(一人称を除き、殆ど男言葉である)が特徴。地球に、弟を残してきている。 :『みさきクロニクル~』ではライアーらと共に、エクソダス・プロジェクトで地球圏へと戻り、時間障壁に覆われた地球を探索する事となる。 :アニメと小説では異なる運命を辿る。 :元は環境悪化や太陽圏内移民計画の失敗によって生じた経済難民で、両親は子供の頃に死亡しており、唯一の肉親である弟と共に国連の保護観察キャンプで幼少時代を過ごしていたという過去を持つ。軍に志願した動機にはこの事も少なからず関係している。 :本来の時空においては、みさきとはセラフィム候補生になってから初めて顔を合わせたが、『みさきクロニクル』第2話における世界では野戦訓練で、みさき、キリ、ルクサンドラとチームを組んでいる。 :両親がいないみさきは恵まれた環境で育ったスサーナやルクサンドラよりも親近感を抱く存在であり、心の奥底では優しく接したいと考えてはいるが、キリ自身がそれを口に出して言えない照れ屋で、同じように厳しい環境から這い上がった者として、彼女の能天気さに少々苛立ちを覚えており、厳しい言葉を浴びせる事もあった。 :小説では生還を果たし、10年後に大尉に昇進、ライアーが艦長を務める宇宙船に副長として同行するが、アニメではみさきを庇ってグールの攻撃を受け戦死している。 :また、アニメではみさきの存在証拠の写真を家族に送ったのはルクサンドラではなくキリで、彼女の弟がライアーに渡した写真にみさきが写っている。 :この写真が、ルクサンドラの母親から「同期の二人の訓練生」という言葉を聞き揺らいでいたライアーの「みさきの存在を信じる心」を確かなものにする。 みさきクロニクル~』ではライアーらと共に、エクソダス・プロジェクトで地球圏へと戻り、時間障壁に覆われた地球を探索する事となる。 :アニメと小説では異なる運命を辿る。 :元は環境悪化や太陽圏内移民計画の失敗によって生じた経済難民で、両親は子供の頃に死亡しており、唯一の肉親である弟と共に国連の保護観察キャンプで幼少時代を過ごしていたという過去を持つ。軍に志願した動機にはこの事も少なからず関係している。 :本来の時空においては、みさきとはセラフィム候補生になってから初めて顔を合わせたが、『みさきクロニクル』第2話における世界では野戦訓練で、みさき、キリ、ルクサンドラとチームを組んでいる。 :両親がいないみさきは恵まれた環境で育ったスサーナやルクサンドラよりも親近感を抱く存在であり、心の奥底では優しく接したいと考えてはいるが、キリ自身がそれを口に出して言えない照れ屋で、同じように厳しい環境から這い上がった者として、彼女の能天気さに少々苛立ちを覚えており、厳しい言葉を浴びせる事もあった。 :小説では生還を果たし、10年後に大尉に昇進、ライアーが艦長を務める宇宙船に副長として同行するが、アニメではみさきを庇ってグールの攻撃を受け戦死している。 :また、アニメではみさきの存在証拠の写真を家族に送ったのはルクサンドラではなくキリで、彼女の弟がライアーに渡した写真にみさきが写っている。 :この写真が、ルクサンドラの母親から「同期の二人の訓練生」という言葉を聞き揺らいでいたライアーの「みさきの存在を信じる心」を確かなものにする。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ダイバージェンス・イヴの登場人物」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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