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ダウジング (Dowsing) は、地下水や貴金属の鉱脈など隠れた物を、棒や振り子などの装置の動きによって発見できると謳う手法。ダウジングで用いられる器具にはペンデュラム・ダウジング(振り子)、ロッド・ダウジング(L字形・Y字形の棒)などの種類がある。 == 方法と効果 == ダウジングでは、地下水や貴金属の鉱脈など、地表に現れていない物を探す。地下水の探索が一般的だが、油田、希少金属、非金属、鉱物、遺失物を見つける場合もある。ただし地下水については、ほぼどのような場所にも地下水は存在するため、ダウジングによらずとも他の方法による探索の方が容易であるとされている。 ダウジングをする人はダウザーと呼ばれ、歩きながら、分岐した枝や曲がった金属片、軟らかい針金、小さい振り子などを使用する。このような器具を使わない人や、地図をダウジングすることで地下水や鉱脈を見つけることができる人もいる。自称超能力者のユリ・ゲラーは、この方法で石油会社や炭鉱会社のためにダウジングで資源を採掘したと主張していたことがある。また、振り子が反応した地点から更に一方向に歩いて行き、再び振り子が反応した地点の距離を測り、その深さに目的物が埋まっているとするダウザーや、振り子のチェーンを長く伸ばし、時には建物の数階上から振り子を揺らし、反応した長さが目的物の距離とするダウザーもいる。 ダウジングが地下の水道配管や水脈、鉱脈に反応する確率は、それらの仕事に従事、もしくは専門の知識と経験則を持つ者が使用すると高確率となり、ダウジングを用いない場合であっても割り出しの発見率は同等であるとされている。また、専門職ではない第三者がダウジングを使用し、専門職、又は埋設している箇所をあらかじめ知っている者が同じ場所に同伴した場合はクレバー・ハンス錯誤による効果で発見率が高くなる他、ダウジングが反応する要因として予期意向が強く働き、不覚筋動によりダウジングが反応する事が実証されている。反面、あらかじめ使用者に対して情報を途絶させて実施した場合には、正解率は著しく低下する〔「こっくりさんはなぜ当たるのか」安斎育郎 水曜社 2004年〕。 日本ダウザー協会会長・日本エネルギー医学協会理事である堤裕司は「ダウジングは占いや超能力ではなく技術である」と主張している。堤によれば、振り子やロッドは超自然的な力で動くのではなく、あくまで腕の筋肉により動くものである。ただしそれは作為的な力によるものではなく、水や鉱物が持つ固有のエネルギーを潜在意識が感知して、それが顕在意識を経由せずに腕の筋肉に伝わり、振り子やロッドの動きとして増幅されるというメカニズムであると謳っている〔森達也『オカルト』角川書店〕が明確なエビデンスは存在しない。 疑似科学の批判者であるテレンス・ハインズは、ダウジングの動きは腕の動きによるものであると批判したが〔テレンス・ハインズ『ハインズ博士 再び「超科学」をきる』〕、堤裕司を含めて多くのダウザーは「振り子は自ら動いている」とは考えておらず〔、対照群や盲検法を用いた実験の検証などは行っていない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ダウジング」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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