|
ダバオ市(、、セブアノ語: )は、フィリピン南部ミンダナオ島ダバオ地方 (''Davao Region, Region XII'') のダバオ・デル・スル州にある、メトロ・マニラ、メトロ・セブ(セブ市とその周囲)に次ぐフィリピン第3位の都市である。面積2,400km²、2010年現在の人口は約145万人〔。国際空港と港を持ち、フィリピン南部の政治・経済・文化の中心地である。実際にはダバオ市は州からは独立しているが、ダバオ・デル・スル州の一部として見られることもある。またダバオ地方の中心都市としても位置づけられている。2,400km²もの広さを誇るダバオ市は世界最大の行政面積を持つ都市の一つともされる。人口は145万人だが、昼間人口は約200万人である。 スペイン人による征服は19世紀と遅く、それまでは先住民やイスラム教徒が集落を開いて暮らしていた。この都市が発展したきっかけは、20世紀初頭の日本人によるアバカ(マニラ麻)栽培の農園経営であり、当時は2万人の日本人が住む東南アジア最大の日本人街もあった。現在でも多くの日系人が住み、定年を迎えた日本人の移住先としても注目されている。 現在は木材の積出港であるほか、郊外にはドール社による広大なバナナプランテーションが広がり、その加工や輸出でも有名である。近年はアメリカ企業によるコールセンター業務などのアウトソーシング先として開発されており、巨額の収益が期待されている。 == 地理 == ダバオ市はミンダナオ島に南から切れ込んだダバオ湾に面した港湾都市である。街の東にある海岸の対岸には、サマール島(フィリピン中部ビサヤ諸島のサマール島との区別のため、アイランド・ガーデン・シティ・オブ・サマールという正式名称がある)が浮かび、街の西には雄大な火山アポ山がそびえている。 ダバオ市の行政面積は2,443.61km²もあり、都市としては世界最大級の広さである。市域は3区に分かれ、バランガイ(集落)は184を数える。市域の面積の50%は植林地や熱帯雨林である。農業用地は43%で、ダバオの基幹産業が今でも農業だということを示している。国内外に販売するバナナ、パイナップル、コーヒー、ココナツを栽培する巨大プランテーションが農地のほとんどを占めている。 現況では、住居・施設・商業・工業用地としての部分は市の10%である。土地利用計画では、開発可能な区域を市域の15%、農業用地を最大67.19%とし、残る17.68%を森林保存のために残しておくことになっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ダバオ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|