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ダファリン=クランボイ男爵()は、アイルランド貴族の男爵位。 第2代準男爵未亡人が1800年に叙せられたのに始まる。5代男爵フレデリックの代の1888年に連合王国貴族爵位ダファリン=エヴァ侯爵に叙せられ、以降5代にわたってダファリン=クランボイ男爵はその従属爵位だったが、1988年にダファリン=エヴァ侯爵位が廃絶し、ダファリン=クランボイ男爵位は初代ド―カスに遡っての分流に継承された。2016年現在の保持者は11代男爵である。 == 歴史 == ブラックウッド家の人間で最初に称号を得たのは、1763年7月1日の勅許状でアイルランド称号(ダウン州におけるバリーリーディの)準男爵(Baronet, "of Ballyleidy in the County of Down")を与えられたロバート・ブラックウッド(1694–1774)である。 彼の息子で2代準男爵位を継承した(-1799)は、と結婚した。彼女は夫の死後の1800年7月31日に勅許状でアイルランド貴族ダウン州におけるバリーリーディ=キリーリーのダファリン=クランボイ女男爵(Baroness Dufferin and Claneboye, of Ballyleidy and Killyleagh in the County of Down)に叙せられた〔。 彼女の死後、次男 (1755–1836)が2代男爵を継承。彼はトーリー党に所属する政治家であり、庶民院議員を務めた後、1820年からアイルランド貴族代表議員として貴族院議員になっている〔。2代男爵が子供無く死去するとその弟である(1758–1839)が3代男爵を継承した。彼も庶民院議員を務めていたことがある〔。その息子の4代男爵(1794–1841)は大尉まで昇進した王立海軍軍人だった〔。 その息子で5代男爵位を継承したフレデリック(1826–1902)は歴代当主の中で最も著名な人物である。彼は1884年から1888年にかけてインド総督を務め、第三次英緬戦争を起こし、上ビルマを統治していたコンバウン朝を打倒して同地を英領インド帝国に併合した(下ビルマは第二次英緬戦争で既に併合していた)。爵位の面でも出世し、1850年1月22日に連合王国貴族ダウン州におけるクランデボイのクランデボイ男爵(Baron Clandeboye, of Clandeboye in the County of Down)、1871年11月13日に連合王国貴族ダウン州におけるダファリン伯爵(Earl of Dufferin, in the County of Down)とダウン州におけるクランデボイのクランデボイ子爵(Viscount Clandeboye, of Clandeboye in the County of Down)、そしてインド総督退任後の1888年11月17日に連合王国貴族ダウン州=ビルマにおけるダファリン=エヴァ侯爵(Marquess of Dufferin and Ava, in the County of Down and Burma aforesaid)とビルマ保護領におけるエヴァ伯爵(Earl of Ava, in the Province of Burma)に叙せられた。また彼は家名を二度変更しており、1862年に妻の家名を加えて「ハミルトン=ブラックウッド」、1872年に父方の祖母の家名も加えて「ハミルトン=テンプル=ブラックウッド」に改姓している〔〔。 その四男である3代侯(1875–1930)は1921年から1930年にかけてでを務めた〔。その息子である4代侯(1909–1945)は保守党の政治家として1932年から1940年までインド担当省、教育庁、王璽尚書事務所、陸軍省、植民地省など各省庁で政務次官職を歴任したが〔、第二次世界大戦が勃発すると従軍し、ビルマ戦線で玉砕している〔Rankin, Nicholas. ''Telegram from Guernica: The Extraordinary Life of George Steer, War Correspondent''. Faber & Faber, 2003.〕。その息子である5代侯(1938–1988)には子供がなかったため、彼の死とともに初代侯(5代男爵)の代に叙された連合王国貴族爵位は全て廃絶した〔。 一方1800年創設のアイルランド貴族爵位ダファリン=クランボイ男爵位と1763年創設のアイルランド称号バリーリーディの準男爵位は、初代女男爵に遡っての分流である7代(海軍の)準男爵(1916–1991)によって継承された(10代ダファリン=クランボイ男爵、11代バリーリーディ準男爵)。この分流は初代女男爵の7男として生まれ、海軍軍人として活躍した功績で1814年に(海軍の)準男爵(Baronet, "of the Navy")に叙せられた(1770–1832)を祖とする家である〔。 現在の当主は10代男爵の息子である11代男爵(1944-)である〔 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ダファリン=クランボイ男爵」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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