|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ブル : [ぶる] 【名詞】 1. bull 2. (n) bull
ダブルケアとは、広義では家族や親族等、親密な関係における複数のケア関係、そこにおける複合的課題。狭義では、育児と介護の同時進行の状況のことである。育児と介護、介護と孫支援など、少子化・高齢化におけるケアの複合化・多重化の問題に焦点をあてる概念。 ダブルケアという概念は研究者である横浜国立大学の相馬直子准教授、英国ブリストル大学の山下順子上級講師により創られた。 介護と育児の同時進行を、いち早く社会に訴えていたのが、「育児と介護の両立を考える会」の当事者ネットワークや、成田光江らの調査研究である。 介護保険制度が開始された後、育児と介護の両立の当事者が集まるWeb上のコミュニティ「育児と介護の両立を考える会」(代表 川端美和)で、当事者の方々がつながり、2010年頃までホームページが更新されている(参考『おはよう21』2005年4月)。また、2010年NPO法人市民福祉サポートセンターでは「『子育て・介護複合課題』実態調査」として、先駆的な調査研究をしている(参考『看護』Vol. 64(10), 2012年8月)。 2009年〜2011年に「東アジア地域連携におけるケアレジームの比較ジェンダー分析:社会的ケアの現代的諸相」(科研費)において、東アジアの共同研究を通じて、介護・子育てのサービス供給・財源の分析を、共通の分析枠組みで考察。その際、子育てと高齢者介護と、もう少し包括的に少子高齢化の中での社会的ケア政策として考えていく必要が有るのではないか。少子高齢化の中で、介護と育児と同時に行う問題が、今後の東アジアの社会的リスクとなるのではないか。すでに家族や親密な関係のなかには複数のケア関係があり、それに近代の縦割りの社会政策や制度で対応されてきたが、制度間の狭間での問題があるのではないか、といった問題意識が背景にあり、2012年~2015年に「東アジアにおける介護と育児のダブルケア負担に関するケアレジーム比較分析」(科研費)において、東アジアにおけるダブルケアの比較研究が開始された。(参考「ダブルケア(子育てと介護の同時進行)から考える新たな家族政策:世代間連帯とジェンダー平等に向けて」『調査季報』Vol.171, 2013.2)、「ダブルケアとは何か」『調査季報』Vol.178, 2016.3 == ダブルケアの背景 == 女性の晩婚化に伴う出産年齢の高齢化(晩産化)、少子高齢化、核家族化などを背景に、子育てと同時に親の介護を担うダブルケアに直面するケースが増えている。 2013年の厚生労働省の人口動態統計(確定数)によると、女性の初婚年齢は1975年の24.7歳から4.6歳上昇し29.3歳。これに伴い第1子出生時の母の平均年齢も25.7歳から30.4歳と4.7歳上昇している。また、40~44歳女性が産んだ子供の数(出生率)は6,911人から約7倍増加し4万6,546人となっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ダブルケア」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|