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ダプネー : ウィキペディア日本語版
ダプネー[ちょうおん]

ダプネー()は、ギリシア神話に登場する河のの娘(ニュムペー)である〔フェリックス・ギラン 『ギリシア神話』 青土社〕。本来は女神だったと考えられている〔ロバート・グレーヴスギリシア神話紀伊國屋書店〕。ギリシア語月桂樹の意味を持つ。欧米では女性の名前として名付けられることもあり(著名な例ではデュ・モーリア)、日本語ではドイツ語フランス語経由でダフネ(英・独:Daphne、仏:Daphné)とも呼ばれる。
アポローンに求愛され自らの身を月桂樹に変える話は、ギリシア神話の物語の中でもポピュラーであり、この物語に由来する芸術作品や風習が数多く存在している。
== 物語概要 ==
ある日アポローンは弓矢で遊んでいたエロースを揶揄する。そのことで激怒したエロースは相手に恋する金の矢をアポローンに、逆に相手を疎む鉛の矢を近くで川遊びをしていたダプネーにそれぞれ放った。
金の矢で射られたアポローンはダプネーに求愛し続ける一方、鉛の矢を射られたダプネーはアポローンを頑なに拒絶した。追うアポローンと逃げるダプネー、ついにアポローンはペーネイオス河畔までダプネーを追いつめたが、ダプネーはアポローンの求愛から逃れるために、父である河の神に自らの身を変える事を強く望んだ。
その望みを聞き届けた父は、ダプネーの体を月桂樹に変えた。あと一歩で手が届くところで月桂樹に変えられてしまったダプネーの姿を見てアポローンはひどく悲しんだ。そしてアポローンは、その愛の永遠の証として月桂樹の枝から月桂冠を作り、永遠に身に着けている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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