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ダーウィンフィンチ類はフウキンチョウ科に属する、フィンチ類に似た(類縁性は薄い)小型種の総称である。南アメリカ沖のガラパゴス諸島・ココ島の島々にのみ生息する。単にダーウィンフィンチとも呼ばれるが、狭義にはこのうちの1種をダーウィンフィンチと呼ぶ。ガラパゴスフィンチ類とも称されるが、1種(ココスフィンチ)はガラパゴス諸島にいないので不適切ともされる〔ラック 『ダーウィンフィンチ』 (1974)、26頁〕。 絶海の孤島で、しかも地質学的には新しい火山諸島であるガラパゴスにこれだけの種が最初から存在したとは考えにくく、また南米に近縁な種が生息することから、ガラパゴス諸島の北東にかつて存在しすでに海没した島々を伝って、200から300万年前に祖先種の一群が渡来し、環境に合わせて適応放散的に進化したことの例証とされる。 == 名前の由来 == ビーグル号の航海の途中にガラパゴス諸島に立ち寄ったチャールズ・ダーウィンに進化論の着想を与えたとしてこの名称がつけられている。 ダーウィン自身は最初フィンチの差異に気づいてはいたが、それぞれが全く別の種の鳥であると考えて重視していなかった。初めてこれらが近縁の種であると発見したのは鳥類学者のであった。は、進化論の着想に影響を及ぼしたのはむしろマネシツグミや南米で発見した化石、ロンドンで研究に供されたハトであり、フィンチ類はそれほど大きな影響を与えていなかったと述べた。 20世紀に入ってから最初に本格的な研究を行ったのは鳥類学者のデイビッド・ラックであった。「ダーウィンフィンチ」の名は1935年にダーウィンのガラパゴス訪島100周年記念講演で初めて用いられたが、ラックの同名の書により一般に知られるようになり定着した。 ダーウィン自身はこの鳥の採集をいい加減に行ったことをのちにひどく後悔した。また『』の第2版で「もしただ一種の祖先が渡来しこれだけの多様性を持つに至ったとすれば、種の不変性は揺らぐかもしれない」と述べたが、著書の中でこのフィンチ類に触れた箇所はわずかである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ダーウィンフィンチ類」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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