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ダークツーリズム()とは、災害被災跡地、戦争跡地など、人類の死や悲しみを対象にした観光のこと。ブラックツーリズム()または悲しみのツーリズム()とも呼ばれている。タナツーリズム()は〔''Heritage, Museums and Galleries: An Introductory Reader'' , by Gerard Corsane, 2005. Page 266〕、古代ギリシア語で神格化された死を意味するタナトスに由来するが、これもダークツーリズムに関係しているものの、暴力的な死をよりはっきりと示す時に使われ、より限定的な意味で使われる。観光とは一般に娯楽性のあるレジャーの1つだが、ダークツーリズムでは、学びの手段として捉える〔。 これには以下の土地が含まれる。古戦場や城跡としてスコットランドのカロデンやルーマニアのブラン城、災害跡地として日本の広島平和記念公園やウクライナのチェルノブイリ、ニューヨークのグラウンドゼロ、ポーランドのアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所、公開してる刑務所でウェールズのビューマリス城、虐殺のあったカンボジアのトゥール・スレン虐殺博物館。日本では、作家の東浩紀やジャーナリストの津田大介が、チェルノブイリ原子力発電所を対象とした紀行を発表し、その後、書籍として『福島第一原発観光地化計画』(思想地図βvol.4-2,2013年)を刊行したことで一般的に知られるようになった〔インタビュー:井出明「ダークツーリズムの可能性」GRAPHICATION No.193 2014.7. p.20〕。 == 研究 == ダークツーリズムの概念は1996年にの教授、ジョン・レノンとマルコム・フォーリーによって提唱された。研究者たちは近代・古代両方の設定をし、死や災害に関連する観光地や展示を分析している。彼らはそのような場所を訪れ、観光客の動機を理解したいと考えている。中央ランカシャー大学のフィリップ・ストーンは現在ダークツーリズム研究所の所長としてこの分野を研究している博士である。これまでにいくつかの論文を著し、発表している。彼は、悲しみと死に結び付けられる場所に人々はどのようにして集まるのかを指摘し、ダークツーリズムのモラルと社会的影響を見極めようとした。博士はまたダークツーリズムがいかに不道徳を具現しているか、そう だからこそ逆に道徳が理解されるかについて言及している〔〕。南米では、Maximiliano E. Korstanjeが ストーン博士の研究をさらに進めて現代の災害、大量死や音楽祭で194人が死亡したCromañónの悲劇のような聖なる場所を理解しようとした。ダーク ツーリズムは世俗化した世界で死を受け入れるひとつの形として、災害や大惨事の後に復興する社会を助ける反発力の仕組みになりうることを論じている〔Korstanje, M. 2011. "Detaching the elementary forms of Dark Tourism". Anatolia, an international Journal of Tourism and Hospitality Research. Vol 22(3), pp. 424-427〕〔Korstanje, M. 2012. "Review of The Discourse of Tragedy : what Cromagnon Represents". Essays in Philosophy, Vol. 13(1), pp. 392-394. Oregon, USA〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ダークツーリズム」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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