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チェワ族 : ウィキペディア日本語版
チェワ族[ちぇわぞく]

チェワ族(Chewa)は、中央アフリカから南アフリカにかけて住む民族である。この民族は、自身の周囲をとりまく民族、とりわけトゥンブカ族(Tumbuka)やンセンガ族(Nsenga)などの民族と関連が深い。また、歴史学的にはコンゴ民主共和国で同じ歴史を歩んだ民族であるベンバ族と関連がある。ンセンガ族やトゥンブカ族と同様に、チェワ族の住む地域の大部分はズールー族クワズール・ナタール州およびトランスヴァール共和国出身者に由来を持つ民族であるンゴニ族影響下にある。チェワ族の言語はチェワ語(ニャンジャ語)である。国際的にはチェワ族は、特徴的な仮面ニャウ(Nyau)と呼ばれる秘密結社の存在、および農業に関する腕のよさで有名である。
なお、チェワ族は、ニャンジャ族トゥンブカ族ンセンガ族センガ族、Mang'anja族と同様に、マラビ帝国を構成した民族の一つであった。
また、チェワ族には大きく分けて二つのクラン(氏族)、すなわちフィリ(Phiri)とバンダ(Banda)が存在する。このうち、フィリは王や貴族と関連のある氏族であり、呪術医および神秘家と関連のある氏族である。
== チェワ族の社会 ==
チェワ族の社会において、女性は特別な地位に置かれている。彼女らは血統の再生産者 (Mbele)として認識されており、拡大家族を構成する。母系社会であるため、財産土地に関する権利は母親側に属する。なお、Mbeleとは『同じ乳房の子孫(descended from the same breast)』を意味する。同じ母から生まれた子供は、同じ一族の構成員となるか、または自分で家族を構築する(これをMbumbaという。"Mbumba"とは「家族を養う」を意味するチェワ語である)。母親の年長者の兄はNkhosweと呼ばれ、一族の血統の保護者であるほか、妹の息子らの指導者となる。
チェワ族の村は、Mfumuと呼ばれる村長に率いられている。善良な村人であれば、男女を問わず誰でも村長を目指すことが可能である。村長は、Mwini Dzikoと呼ばれる地域の首長に従属しており、さらに地域の首長は最上位の首長に従属している。 この従属関係には定期的な貢ぎ物が必要であるほか、戦争の際には男手の供給も行う。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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