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チキャプ(སྤྱི་ཁྱབ་)は、1910年代、当時チベットの元首ダライラマ十三世の命によってチベットの各地に設置された地方総督職。各地方の中心都市に設置され、複数のゾンを管轄した。 近現代政治史の専門家毛里和子は、著書『周縁からの中国』で ::当時のチベット地域は、ダライ・ラマとチベット政府の管轄下にある中央チベット地域、パンチェン・ラマ管轄のシガツェ地区、チャムド地区行政長官アポ・アワン・ジグメの管轄にあるカム地区の、三つの地域に分かれていた。 という見解を提示しているが、1総督職にしかすぎないドメー・チーキャプをチベットの中央政府であるガンデンポタンと並ぶほどの勢力として過大視する理由、ドメー・チーキャプに着任して10数日しかたっていないがプー・ガワンジグメをチベット中央政府と並ぶ三大勢力の一つとして過大視する理由などについては、史料上の根拠をまったく提示していない。 ==各チキャプの所在と管轄領域、設置年代== #ドメー・チキャプ(མདོ་སྨད་སྤྱི་ཁྱབ་)：チャムドに設置。名目上はカム地方の全域、実際にはカム地方のうちガンデンポタンが実効支配下におくカム地方西部の20ヶゾンを管轄。ドメー・チーキャプはカシャクのカロンと同格で、三品官1名が配置された。 #ツァン・チキャプ(གཙང་སྤྱི་ཁྱབ་)：シガツェに設置。22ヶ所のゾンとシカ（＝荘園）を管轄。チーキャプには四品官である二人のケンポが就任。 #ト・チ（ガリ・ガルプン）：ガルプン2名が配置。 #チャン・チ（བྱང་སྤྱི་）：ナクチュに設置。チャンタンを管轄。 #タクコン・チキャプ：コンポ一帯を管轄。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』 ■ウィキペディアで「チキャプ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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