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チタニウム ( リダイレクト:チタン ) : ウィキペディア日本語版
チタン

チタン( 、 、)は、原子番号22の元素元素記号Ti第4族元素(チタン族元素)の一つで、金属光沢を持つ遷移元素である。日本で最も一般的な呼び方のチタンとはドイツ語風の読み方だが、チタニウムと呼ばれることもある。これはラテン語風の読み方であり、英語風の読み方はタイタニウムと言う。
地球を構成する地殻の成分として9番目に多い元素で、遷移元素としてはに次ぐ。普通に見られる造岩鉱物であるルチルチタン鉄鉱といった鉱物の主成分である。自然界の存在は豊富であるが、さほど高くない集積度や製錬の難しさから、金属として広く用いられる様になったのは比較的最近である。チタンの性質は化学的・物理的にジルコニウムに近い。酸化物である酸化チタン(IV)は非常に安定な化合物で、白色顔料として利用され、また光触媒としての性質を持つ。
== 特徴 ==
チタンは酸化物が非常に安定で侵されにくく、空気中では不動態となるため、白金とほぼ同等の強い耐食性を持つ。室温では食塩水海水)などに対し高い耐食性を示し、少量の湿気が存在する場合は塩素系ガスとも反応しない。そのため純チタンはやや接着性に劣るが、逆に表面の汚れやごみなどの付着物を容易に取り除ける。しかし高温ではさまざまな元素と反応しやすくなるため、鋳造溶接には酸素窒素を遮断する大掛かりな設備を必要とする。炭素窒素とも反応してそれぞれ炭化物窒化物を作り、これらは超硬合金の添加物としてしばしば利用される。
特に純度の高いチタンは無酸素空間においての塑性に優れ、と似た色合いの銀灰色光沢を持つ。チタンは鋼鉄以上の強度を持つ一方、質量は鋼鉄の約55%と非常に軽い。チタンはアルミニウムと比較して、約60%重いものの、約2倍の強度を持つ。これらの特性により、チタンはアルミよりも金属疲労が起こりにくいが、工具鋼などの鉄鋼材料には劣る。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「チタン」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Titanium 」があります。




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