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チタノザウルス (Titanosaurus) は、東宝映画『メカゴジラの逆襲』に登場した架空の怪獣。ただし、劇中では「怪獣ではなく恐龍」とされている。英語圏などでは「タイタノサウルス」と発音される〔DVD『メカゴジラの逆襲』の映像特典「私とゴジラ映画」より、中野昭慶の談。〕。別名は「恐竜怪獣」または「恐龍怪獣」。 『ゴジラ FINAL WARS』のオープニングにもライブフィルムで登場している。 == 概要 == 真船信三博士が自らの研究を認めなかった人間社会に対する復讐のために送り込んだ怪獣である。本来は温和な性質で、自分から攻撃することは滅多にない。 チタノザウルスは真船が発見した水陸両棲の恐龍の生き残りであり、頭に取り付けられたアンテナ状の受信機(細いために目立たないが、玩具などでは造形されている)によって思い通りに動かせる。武器は団扇のような尾の先(普段は畳んでいる)から発生させる瞬間風速320メートルに達する突風。格闘戦も得意で、劇中では蹴り一発でゴジラを町から造成地まで吹っ飛ばした。 但し、1対1の戦闘においてはゴジラに敵わないらしく、発生させた突風の中、距離を詰められそうになったり、近接戦闘においては危うく止めを刺されそうになるシーンがある。いずれもメカゴジラ2のスペースビームの援護によって難を逃れ、反撃に転じている。 メカゴジラ2とともにゴジラと相対し、序盤は2対1で有利に戦いを進め、一度はゴジラを生き埋めにする。だが、終盤では超音波に弱いことが判明して行動を制限されてしまい、最終的には戦意を失い逃走を図るも、ゴジラの熱線による追撃を受けて海へ沈むという最期を迎える。 * 劇中でチタノザウルスを呼ぶ際の台詞に入る「恐竜」の発音が通例と異なり、「きょう↑りゅう↓」と、「きょう」に抑揚をつけたものとなっている(ただし、ボイスレコーダーに録音されたあかつき号の乗員は普通に恐竜「きょう→りゅう→」と平坦に呼んでいる)。この抑揚は第1作『ゴジラ』での「恐竜」の発音と同じ。また、作中では恐竜ではなく「恐龍」と表記されていた。 * 15年前の回想シーンで真船がチタノザウルスを説明するカットでは、バックに『ウルトラマン』に登場した怪獣テレスドンの解剖図も使われている。 * 検討用台本では、「タイタンI」「タイタンII」という雄雌の恐龍であった〔。登場する恐龍が1頭に変更された際、脚本を担当した高山由紀子はこの個体を雌と想定して書いたと語っている。2番目の検討用台本ではクライマックスは怪獣が東京を襲撃する予定だったが予算の都合で怪獣の東京襲撃を阻止する内容に変更になったが高山が「お客は怪獣が暴れるのを見に来るのになかったらがっかりするだろう」とのことで完成作品では造成地での戦いとなった〔『ゴジラ 東宝チャンピオンまつり パーフェクション』(電撃ホビーマガジン)、116ページ〕。 ; 造形 : デザインは井口昭彦、造形担当は、昭和30年代に東宝特殊美術部で各種怪獣造形を支えた村瀬継蔵(ツエニー)。人間が入るタイプのものと、同じ大きさのアップ用の首〔〔、ヒレが開閉する仕掛けのついた尻尾〔、口と尾が開閉する遊泳用の人形〔『ゴジラ 東宝チャンピオンまつり パーフェクション』(電撃ホビーマガジン)、103、174ページ〕が作られた。 : 上陸したチタノザウルスが大きく伸びあがるカットでは、スーツアクターがシーンによって着ぐるみに前後逆に入ることによって「反り返り」を表現している。また、構図に変化をつけるため、シネマスコープに敢えて長身のデザインが採用されている。 : 特技監督の中野昭慶が「恐竜の体色は極彩色だった」という学説を採り入れ、大変派手な体色になっている。また、身体のイボの彩色はすべて違う色で彩色されており、セットの地面もチタノザウルスに合せてマゼンタ系で彩色したものの、ゴジラと組んだ際に「ゴジラに合わせて照明を調節するとチタノザウルスが映り難くなり難しかった」と中野は述懐している。 : チタノザウルスの首はかなり長めで、首の振動が激しく苦労したという。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「チタノザウルス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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